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葉酸サプリは本当に必要?葉酸の適切な摂取量・摂取期間とは

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2016年10月21日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

“赤ちゃんのためのビタミン”とも呼ばれる葉酸

 突然ですが、あなたは妊娠前・妊娠中に摂取すべき葉酸の量、摂取すべき期間を知っていますか?

 妊娠中に摂取すべきビタミンとされる葉酸は、ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれる水溶性ビタミンです。1941年にイギリスの研究者が乳酸菌の増殖因子として、ホウレンソウの葉から発見しました。

 アミノ酸や核酸の合成に必要となる補酵素である葉酸。胎児の脳神経の正常な発達のために必要で、一部では“赤ちゃんのためのビタミン”などと呼ばれることもあります。葉酸の摂取が不十分だと、神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなるとの研究報告もあり、巷には葉酸を含むサプリメントが妊婦さん向けに数多く販売されています。

 厚生省(当時)児童家庭局が2000年に発表した「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」には、「いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減することが期待できる旨情報提供を行うこと」との記載があります。このことから、サプリメントなどの栄養補助食品を使ってでも葉酸を摂取すべき、と考える人も多いようです。でも本当にそうなのでしょうか?

妊娠発覚後では遅い?葉酸の適切な摂取タイミング

 実は、先の通達には「食品からの葉酸摂取に加えて」という前提が記載されています。さらに、「ただし、いわゆる栄養補助食品はその簡便性などから過剰摂取につながりやすいことも踏まえ、高用量の葉酸摂取はビタミンB12欠乏の診断を困難にするので、医師の管理下にある場合を除き、葉酸摂取量は1日当たり1mgを越えるべきではないことを必ずあわせて情報提供するとともに、いわゆる栄養補助食品を利用することが、日常の食生活のあり方に対する安易な姿勢につながらないよう周知すること」との記載もあります。つまり、安易なサプリメント摂取は控えるべき、ということです。この事実は、一部の情報サイトでは紹介されていません。

 摂取期間も重要です。「多くの研究報告と諸外国での対応では、葉酸の摂取時期は少なくとも妊娠の1か月前から妊娠後3か月としています」。そう語るのは聖路加国際病院 女性総合診療部医師の酒見智子先生。都内で行われたセミナーで講演した酒見先生は「胎児の脳神経の発達は、妊娠4〜10週くらいの間に完成します。妊娠の確認または妊娠の疑いを持って産婦人科の外来を訪れてからの対応では、やや遅いと考えられます」と語ります。

 また、酒見先生は「近年、妊娠中の過剰な葉酸摂取は、生まれてくる赤ちゃんの呼吸器系疾患やアトピーとの関連、自閉症の増加の可能性が指摘されています。よって、医師の管理下にある場合を除き、葉酸の摂取量は1mgを超えるべきではないとされています。葉酸の重要性を知っている人は多いですが、『どの時期に、どの程度の量が必要か』、さらに啓蒙が必要と考えられます」と語り、妊娠発覚後に慌てて葉酸を摂取することのリスクに警鐘を鳴らしました。

 厚生労働省の「日本の食事摂取基準・2015年版」では、食事からの1日の葉酸摂取推奨量は、妊婦で480μg(0.48mg)、授乳中で380μg(0.38mg)とされています。ホウレンソウから発見された葉酸ですが、実際のところはレバー、緑黄色野菜や果物に多く含まれます。まずはこれらの食品から、目標摂取量を目指しましょう。どうしても足りないと感じた場合のみ、サプリメントの飲用を検討してみてはいかがでしょうか。その際は、かかりつけの医師や薬剤師など専門家へ相談し、過剰摂取に十分注意しましょう。(QLife編集部)

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