注目選手が多いFA市場 外野手大移動の予感

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2016年10月30日 18:11  ベースボールキング

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ベースボールキング

日本ハムの陽岱鋼
◆ 外野手のFA取得者が多い

 22日に開幕した日本シリーズは、日本ハムが広島を対戦成績4勝2敗で下し、10年ぶりに日本一に輝いた。3月から始まったプロ野球も終わり、本格的にストーブリーグが幕を開けようとしている。

 オフ最大の注目といえば、FAだろう。今オフは糸井嘉男(オリックス)、陽岱鋼(日本ハム)、平田良介(中日)、がFA権を取得し、去就に注目が集まる。彼らがFA権を行使とすることになれば、外野手たちの大移動がありそうだ。

 中でも平田は28歳と、今回の目玉とされる外野手の中で最も若い。平田は今季、故障で離脱する期間もあったが、3年連続で規定打席に到達し、シーズン自己最多となる73打点を記録した。

 短期決戦にも強く、昨季侍ジャパンの一員として出場したプレミア12では、1次ラウンド初戦の韓国戦で、三塁ベースに当たるラッキーなタイムリー二塁打を記録するなど、大会通算打率.423、6打点の大活躍。2年目の07年に出場した日本シリーズ第5戦では、唯一の得点となる犠飛を挙げている。

 また、陽岱鋼も来年の1月で30歳と若い。日本シリーズでは6試合に出場して、9打数0安打5三振と精彩を欠いたが、シーズンでは打率.293、14本塁打、61打点の成績を残し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 守備でもソフトバンクと優勝を争っていた9月21日の試合で、1点リードの9回二死一、二塁から江川智晃が放ったセンター後方の飛球をフェンスギリギリでキャッチするファインプレーを見せた。近年故障が多いのは気になるところだが、走攻守三拍子揃っており、FA宣言すれば獲得に動く球団は多いだろう。

 ベテランの糸井は昨季、故障や打撃不振により打率.262と苦しみ、日本ハム時代の09年から続いていた打率3割以上の記録が6年で途切れた。悔しい1年に終わった昨季から一転、今季は全143試合に出場し、打率は2年ぶりに3割(.306)をマーク。

 走ってもシーズン自己最多となる53盗塁を記録し、史上最年長で盗塁王のタイトルを獲得した。来季36歳を迎える“超人”は衰えを知らない。FA権を行使することになれば、争奪戦に発展する可能性が高い。

 その他、平田とともに外野の一角として活躍した大島洋平(中日)、規定打席に届かなかったものの打率.296をマークした雄平(ヤクルト)などもいる。FA移籍する外野手の穴を埋めるために、FAで外野手を獲得するといったことも考えられる。FA権を取得している“外野手”たちの動向から目が離せない。


◆ 外野手のFA権有資格者一覧

(☆=新規、★=反復、+=開幕特例日数/オールスター特例日数加算、*=故障者特例日数加算)

【国内FA有資格者】

▼ ソフトバンク
城所龍磨 ☆
長谷川勇也 ☆

▼ 日本ハム
陽 岱鋼 ☆

▼ オリックス
糸井嘉男 ☆

▼ 楽天
聖沢 諒
牧田明久⇒戦力外

▼ ヤクルト
雄平 ☆

▼ 巨人
長野久義 ☆

▼ 広島
天谷宗一郎 ☆

▼ 中日
平田良介 ☆
大島洋平 ☆

【海外FA有資格者】

▼ ソフトバンク
内川聖一(反復継続)
吉村裕基 ☆

▼ 日本ハム
矢野謙次 ☆

▼ ロッテ
サブロー ⇒ 現役引退

▼ 西武
栗山 巧

▼ 楽天
松井稼頭央(反復継続)

▼ ヤクルト
飯原誉士 ☆
坂口智隆 ☆

▼ 巨人
亀井義行

▼ 広島
広瀬 純 ⇒ 現役引退
赤松真人 ☆

▼ 中日
藤井淳志 ☆
多村仁志 ⇒ 現役引退

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