7割が「薬箱の整理に自信」と回答するも…。
画像はリリースより「熱っぽい」、「お腹が痛い」——。ちょっと具合が悪いとき、頼りになるのが家庭にある薬箱。「がんばる人の痛みラボ」が、家庭に薬箱を持つ全国の既婚男女832人に「おウチの薬箱・実態調査」を実施したところ、約9割の人が「家に薬があると安心」と答えています。“万が一”の備えとして、ほとんどの家庭で薬箱が常備されているようです。
しかし、肝心の中身について、約7割の人が「家庭の薬箱は整理されている」と自信を持つ一方、4割以上が「使用期限がわからないものや期限切れの薬を服用したことがある」とも回答。薬箱の中には、「残った処方薬」や「開封後1年以上使っていない処方薬」など、使用をためらう薬が入っていると答えた人も多く、中身の管理が行き届いていない実態が明らかになりました。
使用期限切れの長さ別にみると、「1年以上2年未満」が最も多く、32.2%。次いで、「2年以上3年未満」10.4%、「3年以上4年未満」5.2%と続きます。なかには、「4年以上」という薬も6.1%あり、完全に“過去の遺物”化しているケースもちらほら。役に立つはずの薬箱が、捨てどきを逃した薬が眠る箱になっていないか、今一度チェックしてみる必要がありそうです。
「薬はどこ?」管理は妻任せの夫たち
直近の薬使用時に誰が薬を用意したのかという質問に、女性は86.6%が「自分で用意した」と答えたのに対し、男性は「妻に用意してもらった」と答えた人が45.7%。「自分では管理していないのでよく分からないが、常備薬がなくなりそうな場合は妻に知らせる(50代男性)」という声もあるなど、家庭における薬の管理を妻に任せきりにしている男性も多いことがわかります。
配偶者が体調を崩したとき、「言われなくても薬を出してあげる」と答えた人は、男性17.5%、女性44.5%と、ここでも圧倒的に女性の“気遣い”が目立ちます。「うちの夫は気が利かないんだから…」とぼやきたくなる方もいるかも知れません。しかし、6割以上の男性は「リクエストされたら出す」と答えており、妻側が一声掛けることで状況は変わりそうです。
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薬箱を使いやすく保つコツとして、「効能別に分けて、開封時期を付せんで貼っておく(20代女性)」、「自分用、子ども用、夫用と、薬入れを3つに分けて保管している(40代女性)」など、見習いたい回答も。いざというとき、「使える薬がない!」と慌てないためにも、家族みんなで情報を共有し、薬箱を管理するようにしたいですね。(菊地 香織)
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