【コラム】 枯れたオジサン萌え? 「カレセン」に走る女性たち
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2008年03月11日 10:57 よりミク
「メガネ男子」に「スーツ男子」、「ヒゲMEN」に続き、女性の世界で新たな「萌え」の概念が登場しました。その名も「カレセン」。漢字では「枯れ専」と表記するこの言葉、実は「枯れたオジサン」が好きな女性を差しているのです。
なにそれ? 「ちょいワル」や「艶男」なら分かるけれど、「枯れたオジサン」が持てはやされるわけない……、と思う人も多いかもしれません。しかし「カレセン」は、ただのくたびれたオジサンを指す言葉ではないのです。人生の荒波にもまれ、酸いも甘いも経験し乗り越えてきたことにより、良い具合に油が抜け、柔らかさをまとった味わい深いオジサン。たとえば、以下のような特徴を持ち合わせている存在のことを指します。
・一人の時間をもてあまさない。
・金や女を深追いしない。
・ひとりでふらっとよれる行きつけの店がある。
・さりげなく物知り。
・ビールは缶より瓶、ペットは犬より猫が好き。
どうです? なんとなく「良い」とされる感覚がつかめて来た気がしませんか。長い片思いに、報われない恋、嫉妬に束縛に駆け引きだらけ。そんなエネルギッシュな恋愛続きで疲れた女性や、「誰かを守ってあげたい」「心配したい」という願望の強い女性が、どうやらハマりやすいようです。
概念としては、ぼんやりとあっただろうことを定義し、世に送り出すきっかけとなったのが、アスペクト社から発売中の「カレセン ― 枯れたおじさん専科」という本。内容は、蟹江敬三さん、土屋賢二さんら6人の「カレセン」的男性インタビューをはじめ、小説、漫画、音楽などの「カレセンバイブル」紹介、究極の「枯れ」を見せた故・いかりや長介さんについてのコラムなど、さまざまな視点から「カレセン」の良さを取り上げています。中でも興味深いのが、リアル「カレセン」6人による座談会で、
「50歳以下は同い年感覚。」
「児玉清の手の震えが気になる『心配萌え』。」
「原点は東海林さだお。」
「カレセン女子って『だめんず好き』が入ってない?」
「緒方拳のホームページが萌え萌え。」
など、ハマったきっかけや、それぞれの考え方が語られておりとってもユニーク。「カレセン」のバイブルとしても、読み物としてもおすすめできる一冊です。
表紙の写真のおじさまが、一番「カレセン」に近いイメージかもしれません。 |
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ところで「カレセン」という存在は、恋愛や性の対象になるのでしょうか。本の中でも意見が割れていましたが、肯定派の女性に聞いたところ、
「親族にいて欲しい感じ。恋人は無理。」
「相手にもよる。」
「包容力があるだろうから、支えて欲しい=恋愛には発展するかもしれない。でも、その先は想像できない。」
「『俺なんか……』という姿勢が見えたら押し倒すかも。」
と、こちらも賛否両論。「カレセン」の世界は、まだまだ奧が深そうです。一般的な「萌え」として受け入れられるかどうかは未知数。女性のみなさん、萌えることができますか? 男性のみなさん、男女逆バージョンはいかがでしょうか。(水流/mixiニューススタッフ)
関連サイト:
アスペクト ASPECT ONLINE 『カレセン』:
http://www.aspect.co.jp/np/details.do?goods_id=965
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