熱めのお風呂は要注意!ヒートショックを防ぐ「5か条」とは?

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2016年11月17日 12:01  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

入浴中の事故死は交通事故死亡者の4倍以上


画像はリリースより

 立冬も過ぎ、日ごとに寒さも増してきました。1日の疲れを取り、体を芯から温めるため、お風呂にゆっくり浸かりたい季節です。しかし、“極楽”のはずのお風呂も、入浴方法を間違えると、命を奪う危険な場所になりかねません。厚生労働省によると、入浴中の事故死は年間約1万9,000人で、交通事故死亡者の4倍以上という多さなのです。

 入浴中の事故原因の1つに、「ヒートショック」があります。急激な温度変化で血圧が上昇し、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。ヒートショックが起きやすい冬を前に、リンナイ株式会社では20〜70代の男女960人を対象に、入浴習慣とヒートショックに関する知識を調査しました。

 調査の結果、ヒートショックという言葉を聞いたことがある人は約7割と多いものの、4割が詳細を理解していないことが判明。なかでも、「持病がなく、普段は元気な人にも起こる」ことを知っていた人は7割と、やや少なめでした。ヒートショックは寒さだけでなく、飲酒後の入浴でも引き起こされますが、約6割が「飲酒後に入浴したことがある」と回答しています。50代と20代が特に多く、若い世代にもヒートショックの危険性があることがわかりました。

“ヒートショック予備軍”は約5割

 10項目からなる危険度簡易チェックリストに答えてもらったところ、チェックが5個以上あった“予備軍”は約5割と、多数いることが発覚。しかし、対策をしている人は約3割と少数で、「メタボ」や「糖尿病」などリスクの高い人に限ると、対策をしている人は2割にとどまり、早急な対策が必要と言えます。

 今回の調査リリースでは、具体的な対策として東京都市大学人間科学部教授の早坂信哉氏が作成した「快適で安全な入浴を行うための5か条」が紹介されています。

  1. 脱衣室・浴室は事前に20℃以上に温める
  2. お湯の温度は40℃以下
  3. 手足の先から順にかけ湯をする
  4. 飲酒後、食後すぐ、深夜のお風呂は避ける
  5. お風呂の前後にコップ1〜2杯の水を飲む

 また、過去の研究結果から、リビングと脱衣室の温度差は5℃未満が安全とされています。リビングが仮に25℃とすると、脱衣室は20℃以上というのが理想です。脱衣室が寒い場合は、暖房器具を置いて温めるという手もありますが、くれぐれも火の元には気を付けてください。正しい入浴方法で温かいお風呂に浸かり、寒い冬を乗り切りましょう。(菊地 香織)

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