展覧会『北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション―』が、11月22日から東京・両国のすみだ北斎美術館で開催される。
11月22日にオープンするすみだ北斎美術館の開館を記念する同展。葛飾北斎が生涯のほとんどを過ごしたという墨田区に建設されたすみだ北斎美術館は、北斎および門人の作品の紹介や、北斎と地域の関わりを伝えることを目的に、展覧会をはじめとする様々な普及事業を行なっていくという。
『北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション―』展では、墨田区のコレクションから北斎の肉筆画、版画、摺物、版本など前後期あわせて約120点を紹介。会場では海外に流出して所在不明になっていたが、約100年ぶりに再発見され、2015年に墨田区が取得した約7メートルの絵巻『隅田川両岸景色図巻』を全巻一挙に展示するほか、墨田区や隅田川流域を題材にした北斎の浮世絵や、『冨嶽三十六景』などの代表作も鑑賞することができる。