政治資金収支報告書公表で鶴保庸介沖縄担当相の新たな疑惑が! 2015年にも名義偽装の巨額パーティ券代受け取り

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2016年11月26日 15:11  リテラ

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リテラ

「参議院議員 鶴保庸介」公式サイトより

 25日、総務省が国会議員の2015年分政治資金収支報告書を公開したが、鶴保庸介沖縄担当相の新たな"政治とカネ"疑惑が明らかになった。賄賂疑惑と名義偽装が取りざたされた相手から2015年も巨額のパーティ券を購入してもらっていたのだ。



 鶴保沖縄担当相といえば、大阪府警起動隊員の沖縄県民への土人発言を「差別と断じることはできない」と述べ、大きな問題になったが、その少し後の20日、毎日新聞のスクープによって、国交副大臣時代、国交省所管の観光庁が補助金を出したNPOの副代表Aにパーティ券を購入してもらっていたことが報道された。



 このAは自分が副代表をつとめるNPOが補助金事業に応募する直前の2013年1月、鶴保のパーティ券200万円を購入し、鶴保と面会をしている。さらに補助金対象になることが決まった後の同年10月にA名義で100万円分、追加補助が決まった翌月の14年3月には、Aが代表をつとめる別のNPO法人が150万円分を購入している。その経緯をみると、補助金の見返りという賄賂のにおいがぷんぷんしてくる。



 しかも、その手口もかなり悪質だった。13年1月の200万円は、Aの名義ではなく、Aの買収した破産手続き中のホテルの旧名義と、知人の公認会計士の名義のふたつにふりわけてられていた。Aは両方とも実際は自分の購入であったことを認め、「(鶴保の)秘書から何度も頼まれた」と毎日の取材に答えていた。



 政治資金規正法では〈政治資金パーティーを開催する者は、一の政治資金パーティーにつき、同一の者から、百五十万円を超えて、当該政治資金パーティーの対価の支払を受けてはならない〉と定められ、他人の名義偽装も禁じられている。ようするに、このパーティ券購入は上限150万円逃れと名義偽装という重大な政治資金規正法違反なのだ。



 この問題について、国会で追及された鶴保沖縄担当相は「私や事務所が口利きをしたことは一切ない」「秘書が働きかけた事実もない」などと全面否定していた。



 しかし、昨日、公表された鶴保の資金管理団体「鶴翔会」の政治資金報告書を見ると、また同じような手口でパーティ券を購入してもらったことが分かったのだ。



 まず、鶴保は2015年4月3日にシェラトン都ホテルで「鶴保庸介くんと語る会 東京」なる政治資金パーティを開いているのだが、この際、Aが代表をつとめる別のNPOが100万円、さらにA買収のホテルと同じ所在地の会社役員の女性が100万円を購入している。



 2015年10月9日にスイスホテル南海大阪で開かれた政治資金パーティー「鶴保庸介くんと語る会 大阪」のほうでも、同じ名義でそれぞれ、150万円と50万円のパー券を購入の記載がある。



 これらも上限150万円を逃れるための名義偽装である可能性は高いし、しかも、こうした別名義を駆使したパーティ券購入を継続している裏にはやはり、鶴保の事務所との共謀や補助金の見返りがあったとしか思えない。



 鶴保は、自民党観光立国調査会の事務局長となり、外国人観光客向けの免税対象品目拡大に取り組んだ時期に、やはり利害関係者である免税店社長から自社の役員名義で購入代金100万円のパーティ券を受け取っていたことも明らかになっている。しかも、この会社社長が前年に法人税法違反容疑で逮捕されていた。この会社社長は件のNPO副代表からの紹介でパーティ券を購入していたことがわかっている。



 まさに政治とカネの疑惑まみれ。土人発言擁護だけでも十分辞任に値するのに、こんな大臣のクビも切らず、重要な沖縄対策を任せている安倍政権は国民をなめているとしか思えない。

(編集部)


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  • 安倍「国民をなめてますよ。大嘘に嘘を重ねても馬鹿な国民は支持してくれる」 即刻、鶴保を大臣解任、議員辞職させ安倍も引責し退陣してくれ!
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