若者が歯医者に行かない理由とは?

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2016年12月05日 12:00  QLife(キューライフ)

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「感情曲線インタビュー」で本音を調査


画像はリリースより

 子どものころ、行くのが嫌だった場所といえば、「歯医者」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。独特の匂いや、「キーン」という歯を削る音など、「歯医者=怖い所」というイメージを持ってしまいがちかもしれません。

 では、なぜ歯医者に行くのが嫌なのでしょう。株式会社アイ・エム・ジェイが行った「若者と予防歯科」に関する調査の結果、若者は「歯医者に行くと怒られる」と考えており、そのことが治療を遠ざけている一因になっていることがわかりました。

 調査は、同社が開発した「感情曲線インタビュー」という手法を使い、20〜23歳の大学生の男女50人を対象に実施。感情曲線インタビューとは、対象者の深層心理に迫るような詳しい質問を長い時間をかけて行う「デプスインタビュー」をベースに「感情」「時間の流れ」の軸を加え、特殊なフォーマット上への記録を行うことにより、無意識に回答していない意識・記憶も取得可能にする定性調査の手法です。行動と言語が伴わない人に対しても、精緻なデータを得ることが可能となり、通常のインタビューではわからない“本音”を探ることができるとされます。

「歯のケア」に対する意識も低い

 調査では、若者に特徴的な3つの事象が明らかになりました。まずは、「自ら行うケアがおろそかであっても、それによって歯の健康に影響があるとは認識していない」ということ。次に、「歯科へ行くだけで元通りの歯になる」と認識していることです。

 最後が、「歯医者で怒られたという記憶が治療を遠ざけている」ことです。「歯磨きの仕方が悪いことを怒られるのが嫌でずっと行かなかった」、「新しい歯医者に行って『なんでこんなにひどいの?』など文句を言われたくないので、数か月虫歯を放置した」といった具体的な発言から、若者は予防活動の不備などを指摘されることを「怒られる」と体感し、強い違和感や恐怖感が存在していることが読み取れます。

 今回の調査結果を受けて、同社では「若者にとって『歯のケア』に対する意識が低く、また実際に症状が現れた際に取るべき行動や解決策については、心理的な壁があるため、歯の健康のために本来取るべき行動を起こせないでいる。今後は、この心理を変えるための解決策が求められる」と分析しています。(菊地 香織)

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  • 奥歯(親知らず)が割れているので歯医者に行きたいが仕事忙しくてそうそう行けん。
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