創業以来22年連続増益 成功者の「計画しない」経営術

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2016年12月05日 18:03  新刊JP

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『聖書に隠された成功法則』の著者、松島修さん
進学や就職など、その後の人生を決める選択をする時、誰もが迷います。最善の道を選んだつもりでも、後々考えるとまちがっていたということも多々あるのが人生の難しいところです。

『聖書に隠された成功法則』(サンマーク出版刊)の著者、松島修さんは、人にはそれぞれ与えられた使命があり、その使命を生きることで人生が充実したものになると説いています。

そんなことを言われると、今の自分は使命とは違う方向に来ているのではないかと不安になりますが、そもそも「使命」とはどういうものなのでしょうか。今回は松島さんにこの「使命」についてお話をうかがいました。

■「使命」とは仕事・社会貢献・遊びが一体になったもの

――松島さんは、聖書をベースにした本を書かれているとともに、投資の世界で活躍されています。ご自身のビジネスの成功と聖書にどんな関係があるとお考えですか?

松島:聖書の教えの中で一番大切なのは、「神と共に歩む」という概念です。それは、「神に与えられた使命を生きる」ということと重なるのですが、これができていれば人生は勝手に拓けていくんですよ。

私は「これを成し遂げよう」とか「これをやろう」と考えて事業をしたことはありませんし、数値目標を設定して、それを達成するためにがんばるといったこともしていません。

それよりも風に乗るというか、物事を大きくとらえて、自然な流れに乗っていく。それが神と共に歩むことだと思っています。そのおかげか、事業の方は創業して22年間右肩上がりで、利益を出し続けることができています。

――経営者としては、かなり珍しい経営方針ですね。

松島:そうかもしれません。具体的な数値目標を作って、中期計画、長期計画を立てて、という考えがもともとないんですよね。

――「神に与えられた使命を生きる」というお話が出ましたが、「使命」というものはどのようにして見つけるべきものなのでしょうか。本の中では「ワクワクする方に行きなさい」というようなことが書かれていましたが。

松島:ただワクワクすればいいというわけではなくて、「自分がそれをやることで世の中が永続的にいい方向に変わるか」という視点も大事です。

自分を例に出すなら、私は投資自体も好きなのですが、世の中に出回っている投資へのまちがった考え方を正したいという気持ちもあります。それは「ワクワク」とは少し違うものですが、おもしろいですし、これからもやっていきたい。

おそらく「使命」というのは、仕事と社会貢献と遊びが一体になったものなのだと思います。お金を稼げるし、やっていて楽しいから遊びでもあるし、人に喜ばれる社会貢献でもある。この3つの感覚があるのであれば、それは「使命」なんだと思います。

――それは見つけるのがなかなか難しそうです。

松島:ほとんどの人は、性格と才能と役割の真ん中に使命があるものなので、ある程度自然に行き着くものではあります。

本来の性格が内向的な人の使命が外交的だったら辛いでしょうが、外交的なことが使命として与えられた人は、使命のために外交的な性格が与えられているんですよ。

――「使命」という認識ではない人が多いはずですが、自分のやるべきことが見つからずに悩んでいる人にアドバイスをお願いします。

松島:あまりやるべきことや使命が、明確な職業の形であるとは思わないことです。もちろん、弁護士だとかバイオリニストだとか、明確に与えられている人もいるのですが、ほとんどの場合は、もっと漠然としたものです。

本の出版に携わりたい、といった場合を考えても、あてはまる職業はたくさんあるはずで、かならずしも作家や編集者である必要はありません。

使命というものは、人生の選択肢をすべてまちがえずに選択していくことではありません。自分が神に愛されていることが分かり、神と共に人生を歩んでいる意識をもって生活していくこと自体が使命なのです。

――この本のなかで書かれている「才能が見つかる4つのタイプ別攻略法」は、使命を見つけるのに役立ちそうです。

松島:そうですね。今もお話したように、使命というのは方向性なので、たとえば就職の時に、どんな分野に進むか、どんな職種にするかといったことを考えるのに役立ててもらえればと思います。

――また、松島さんは聖書の教えの中でも「与えること」を大切にされています。私たちは他者にどんなものを与えればいいのでしょうか。

松島:与えるものはお金でもいいですし、時間でも構いません。人にアドバイスをしたり、教えたりすることも、与えることに含まれます。

本の中では、収入の10分の1を寄付に回すことを勧めていますが、自分の時間の10分の1を他人のために使う、ということでもいい。お金にこだわる必要はありません。

――最後になりますが、今回文庫化されて手に取りやすくなった本書の内容を踏まえて、充実した人生を送りたいと願う方々にメッセージをいただければと思います。

松島:世の中には、さまざまな成功法則がありますが、この本で書いた成功法則はそのなかでも一番ニュートラルなものだと思います。

この本が出たのは2010年なのですが、この本を読んで人生の成功見出せたという声を多くいただきました。ぜひ読んでいただいて、偏りのない、成功法則のど真ん中を知っていただければと思っています。
(新刊JP編集部)

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  • 神田うの氏も流れに任せていたら良い方向に進んでいったとおっしゃってましたね。
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