炭水化物好きな日本人に適した血糖値コントロールとは?

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2016年12月07日 18:01  QLife(キューライフ)

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糖尿病予備軍、心筋梗塞や脳卒中の発症リスク2倍に


東京医科大学 糖尿病代謝内分泌内科主任教授 小田原 雅人先生

 近年、「糖質制限食」や「ベジファースト」など、食後血糖値の上昇抑制に注目が集まっています。小林製薬株式会社はこのほど、都内で血糖値コントロールに関するプレスセミナーを開催。東京医科大学糖尿病代謝内分泌内科主任教授の小田原雅人先生が講演しました。セミナーに先立ち、同社が配布した資料では「30〜69歳の男女400人に行った調査では、31%が自身の血糖値を気にしている。また、これ以上血糖値を上昇させないために行っている“つらいこと”として、ごはんなどの食事の制限を挙げた人が圧倒的に多かった」とのこと。

 小田原先生は、「健診で『糖尿病予備軍』と言われると、まだ大丈夫と安心する人がいますが、食後に血糖値が上昇する予備軍は糖尿病に移行しやすく、異常のない人に比べて心筋梗塞、脳卒中を発症するリスクが2倍です。決して安心できません」と警鐘を鳴らします。

適切なカロリー摂取と定期的な運動で糖尿病予防を

 糖尿病の発症を防ぐポイントとして、小田原先生は

  • 適切なカロリー摂取と、中等度の定期的な運動で肥満を防止する
  • 過剰な糖質摂取をしない
 の2点を挙げました。

「運動量を増やすことは、肥満の予防だけでなく、インスリンの作用が十分に働かない状態を意味する『インスリン抵抗性』の改善にもつながります」(小田原先生)

 同社が40〜50代男性310人を対象に行った「健康と食生活に関する意識・実態調査」によると、中年男性の約6割が「ラーメンとチャーハン」といった炭水化物の“重ね食べ”をすること、半数がごはんを「大盛り」で注文することもわかっています。血糖値上昇のリスクを知って、健康的な生活習慣を心がけたいですね。(QLife編集部)

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