充電ケーブルの「国境越え」は、来年以降のスタンダードとなるか

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2016年12月15日 11:11  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

人々を悩ませる「充電ケーブル問題」。要はAndroid機種とApple機種とでケーブルの規格が違うということだ。

ご存知の通り、AndroidはMicro USB。ところがiPhoneやiPadはLightningという規格である。この辺り、Appleが折れれば解決するような気もするが、それは現実的ではないだろう。

だからこそ、このような製品も登場している。

規格を選ばない充電ケーブル

『Indiegogo』に登場した『UNO』は、言うならば「万能ケーブル」だ。これひとつあれば、規格問わず充電ができるという。

すなわち、Micro USBとLightning両方の差込口に接続することができるのだ。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=ulYaVqqijrQ]

正直に言ってしまえば、筆者はこの製品を紹介すべきか随分悩んだ。規格の違う両者をケーブルで一本化するという行為は、故障の心配が否めないからだ。スマホの製造メーカーとしても、純正規格の使用を徹底させたいはずである。

だが、このUNOは目標額の1,500%以上の資金を集めたということで、やはり紹介する価値がある。「こんなものが欲しかった!」という一般ユーザーの声が、数字になって表れている。

結局、充電ケーブルの互換問題は現代人を苦悩させているということだ。発明とは人々の潜在的欲求の結晶でもあるし、またそれが製造メーカーの意向からはみ出すこともしばしばある。

まったく同じタイミングで

そして同時期に、日本のBELEXという企業がまったく同じコンセプトの充電ケーブルを販売した。

『iWonder』という商品名のそれは、表裏をひっくり返すことで使い分ける点もUNOと一緒だ。だが、iWonderの価格は1,380円。UNOのメーカー希望価格は30ドル(約3,400円)だそうだから、じつに半値以下である。

こうして見て分かるのは、充電ケーブルの「革新」が徐々に近づいているという事実だ。USB規格もタイプCが普及し始めているが、それと同時にUSBとLightningの「橋渡し」も模索されている。

2016年も終わりが近づいているが、その先に待っているのは熾烈な「充電ケーブル戦争」かもしれない。

【参考・動画】

※ UNO Cable – YouTube

※ BELEX COLLECTION

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