女性に急増 顔にイボができやすくなるNG肌習慣

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2016年12月20日 22:02  新刊JP

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『だから差がつく! やっぱり美人は、かかりつけの美容皮膚科を持っていた』の著者、花房火月さん
毎日のメイクや紫外線によって、知らず知らずのうちに肌はダメージを受けています。
今は平気でも、そのダメージは何年か後にシミやシワとなって表れてくるかもしれません。

医師の花房火月さんの著書『だから差がつく! やっぱり美人は、かかりつけの美容皮膚科を持っていた』(雷鳥社刊)は、肌も歯と同じように、定期的に専門医にかかってメンテナンスをすべきだという考えを示した一冊。

今回はその花房さんにお話をうかがい、世の女性が悩みがちな肌トラブルやその予防についてお聞きしました。

■顔にイボができやすくなるNG肌習慣

――肌トラブルについて、最近相談されることの多いものはどんなトラブルですか?

花房:酒左という赤ら顔の病気と、いぼですね。特にいぼの相談が多くて、なかでも「ウイルス性のいぼ」が増えているのではないかというのは、学会の方でも報告されています。

原因として考えられるのは、「肌のこすりすぎ」です。メイクや洗顔、スキンケアの際に肌をこすりすぎると肌のバリア機能が低下して、ウイルスに感染しやすくなってしまう。その証拠に、いぼが増えているのはもっぱら女性で、メイクをしないため女性より肌をこすらない男性は増えていません。もちろん、男性にもいぼはできるのですが、その多くはウイルスではなく、加齢性のものです。

――以前、知人の30代の女性から、「仕事からの帰り道に電車の窓に映った自分の顔を見ると本当に落ち込む」と言われたことがあります。こうした「夕方・夜の疲れた顔」の改善方法がありましたら教えていただきたいです。

花房:夕方になるとむくんだり、逆に脱水気味で萎んだ感じになるということもあるのですが、夕方や夜の電車で窓に映る自分を見る時は逆光になって顔の陰影がはっきり出ますから、そもそも疲れた顔に見えやすいんです。

改善方法としては、適度な運動をするということと、美容皮膚科にかかってはどうですか、ということですね。疲れた顔を治すのは、美容皮膚科が得意とするところなので。

というのも、疲れた顔を改善するためには、まず血流をよくする必要があるのですが、運動によって毛細血管を増やして血流をよくするためには、30分以上の有酸素運動を週3回以上やる必要があるんです。これってちょっと厳しいですよね。

――確かに、働いている人は難しいかもしれません。

花房:運動の効果を美容の方面で出すにはそれくらいのトレーニングが必要なんです。それだったらクリニックに来て定期的にメンテナンスした方が手軽ですよね、ということですね。もちろん、運動自体はやったほうがいいのですが。

――普段の生活で実践できる、肌を若く保つ習慣がありましたら教えていただきたいです。

花房:まず、タバコを吸わないこと。紫外線を避けること。肌をこすり過ぎないこと。化粧をしすぎないことなどでしょうね。

化粧品は基本的に肌の負担にならない成分が使われているはずなのですが、それでも毎日化粧をして落としてを繰り返していると、どうしても肌へのダメージは出てきます。

あとは、生活習慣の基本的なところですよね。運動する習慣をつけたり、規則的な睡眠を取ったりということは、やはり美容にも関係してくるので。

――紫外線を浴びすぎるとシミになりやすいと言われていますが、やはり可能な限り避けた方が肌のためにはいいのでしょうか。

花房:これは難しい問題を含んでいますよね。9月にオーストラリアのケアンズに行った時に見たのですが、日本人の女性はケアンズのビーチに来ても、長袖、長ズボン、サンバイザーという、紫外線よけの「完全防備」をしている方が多いんです。

肌のためにはもちろんその方がいいとしても、「そんなに紫外線を避けたいならなぜケアンズに来たのか?」という話でもあるじゃないですか。美白にこだわるあまりに人生を楽しめないなら、何のための美白なのか、という気もするんですよ。だから、紫外線に当たるのは避けるべきですが、ほどほどでいいのではないかと思いますね。

――最後になりますが、肌の不調に悩む方、肌の衰えが気になる方にメッセージやアドバイスがありましたらお願いしたいです。

花房:肌の不調の場合は、美容皮膚科ではなく皮膚科にかかってください、というのが一つと、肌の衰えでしたら美容皮膚科にかかることをおすすめしたいですね。

加齢はもう「予防」できる時代です。同じ60歳でも、若々しい方と老け込んで見える方がいますよね。加齢というのは人生のどこかのポイントで急速に進むと言われていて、人それぞれにタイミングがあると考えられています。

そのタイミングを施術によって後ろにずらせば、一生若々しくいられるのではないか、という説が、今我々の分野では注目されています。早いうちから美容皮膚科で「予防」という形で定期的に肌のメンテナンスをしておけば、シワやシミがたくさんできてから来るよりもコスト的に安いというのもあるので、老化が始まる前に美容皮膚科にかかっていただきたいですね。
(新刊JP編集部)

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