あのレコード盤をもう一度聞きたい――て、回るのは針の方なの?

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2016年12月26日 11:21  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

最近、アナログレコードが流行しているという。

我が家にも、段ボール箱に入れたまま眠っているレコードが何枚もある。

実はそれらのレコードは後にCDでも買ったのだが、捨てられずにいるのだ。しかも、既にレコードプレイヤーは無いというのに。

そんなレコードを、もう一度気軽に聴ける風変わりなレコードプレイヤーが登場した。

なんとターンテーブルは不要で、レコード盤を置ける平らなスペースさえあればいいのだという。

いったいどんなレコードプレーヤーなのか。

自走式という世界最小のレコードプレイヤー

そのレコードプレイヤーは『RokBlok』という。

5cm×5cm×11cmの小さな箱のようなもので、どうやってレコードを鳴らすことができるのかというと、なんとレコード盤を回転させるのではなく、プレイヤーがレコード盤の上を回転するという逆転の発想だった。

つまり『RokBlok』は、世界最小のレコードプレイヤーで、自走式という風変わりな仕組みなのだ。

使い方は簡単だ。少々レコード盤を傷つけないように気を遣いそうだが、水平で平らなスペースにレコード盤を置いたら、その上に『RokBlok』を乗せ得れば良い。

もちろん、曲の頭である外側にそっと置き、『RokBlok』のレバーを上げれば『RokBlok』がレコード盤の上を溝に沿って走り出す。

止めるときはそっとレバーを引き上げてやればいい。

でも音はどこから出るのか?

実は『RokBlok』にはスピーカーも内蔵されているので、基本的には『RokBlok』本体だけあればレコードを再生できる。

Bluetoothで外部スピーカーやヘッドフォンにも対応

しかし、内蔵されている小さなスピーカーでは迫力が無いし、なによりクルクル回転しながら音を出しているので、音が波打ってしまいそうだ。

そこで『RokBlok』にはBluetoothが内蔵されており、約10mの範囲内であればBluetooth対応スピーカーやヘッドフォンを通して音を出すことができる。

『RokBlok』は充電式で、フル充電すれば音楽を約4時間連続再生可能だ。

また、『RokBlok』はちゃんと45回転と33回転の両方に対応している。

重量はわずか90gなので、持ち運びも楽だ。むしろレコード盤の持ち運びの方が課題になる。

アナログ世代にもデジタル世代にも、レコード盤の魅力を

アナログレコードの流行を反映してか、あるいは家にしまってあったレコード盤をもう一度手軽に聞きたいという需要があるためか、『RokBlok』はクラウドファンディングの『KickStarter』であっという間に目標額の倍以上の資金達成に成功している。

また、デジタルオーディオが当たり前の若い世代にとっても、アナログレコードの音は独特な魅力を持っているのかもしれない。

もう一度アナログレコードの音を聞きたいという世代にも、アナログレコードの音を聞いてみたいという世代にも、手軽に楽しめるレコードプレイヤーとして『RokBlok』はちょうどいいのかもしれない。

【参考】

※ RokBlok – A New Spin, on Vinyl. by Pink Donut – Kickstarter

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