カリフォルニア州オレンジ郡のブエナパークで、創業間もなく100年を迎える大型遊園地の「ナッツベリーファーム」。しかし低速昇降の形式をとり、360度のパノラマビューを楽しめる展望台型アトラクションの“スカイキャビン”が30日午後2時ごろ、いきなりストップ。未成年者が多数という21名（利用客20名、オペレーター1名）が、地上30メートル地点で停止したドーナツ型の展望デッキの中に閉じ込められた。
オレンジ郡消防局は一気に複数名を救出できるチェリー・ピッカー・タイプのクレーンで出動したが、その使用は困難と判断されロープによる救出が決まった。利用客らはハーネスを体に装着して展望デッキから外へと誘導され、隊員に抱きかかえられながら吊り下げロープで地面まで垂直に降下。小さな女の子は強い恐怖から隊員にしがみつき、着地の際には泣いていたという。
驚くことに全員が救出されたのは午後10時、8時間を要したと『CBS News』ほかが伝えている。同遊園地では作業員たちが自力でトラブルを切り抜けようと長い時間をかけ試行錯誤を繰り返していたといい、オレンジ郡消防局への連絡がかなり遅れた。そのことについても批判が殺到しているもようだ。なお、この“スカイキャビン”は1970年代に建設されている。かなりの越年マシンも多くなっている遊園地だけに、念には念をいれた日常点検やメンテナンス作業をお願いしたいものである。
出典：http://www.cbsnews.com
（TechinsightJapan編集部 Joy横手）
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