若い世代ほど強まる抵抗感
画像はリリースより
女性の約7割が、妊婦検診以外で産婦人科へ行くことに抵抗があることが、バイエル薬品株式会社の調査で明らかになりました。「恥ずかしい」、「内診が怖い」、「男性医師に診られるのがいや」というのが主な理由で、産婦人科への高い“ハードル”があるようです。
同社では、「デリケートエリアの不調に関する意識調査」として、18〜45歳の女性600人にアンケートを行いました。産婦人科の受診について、70.7%が「抵抗がある」と回答。なかでも、18〜22歳は77.5%と、他の世代より抵抗が強い結果となりました。主な理由は「年齢的に若いので注目されてしまう」、「保険証を使うと、産婦人科に行ったことが家族にばれてしまう」などで、周囲の目を気にすることが抵抗感につながるのかもしれません。
また、「デリケートエリアに不調を感じた際、どのように対処しますか?」との質問には、半数以上が「病院に行かず、そのまま放置する」と回答。次に多かったのが「病院には行かず、市販薬のかゆみ止めなどで対処する」で、「すぐに病院へ行く」と答えた女性は1割未満にとどまりました。やはり、産婦人科への抵抗感からか、治るのを待つ、もしくは市販薬で済ませたいというのが本音のようです。
5人に1人が膣カンジダ症を発症
デリケートエリアの不調の原因の1つに、「膣カンジダ症」があります。膣の中に常在するカンジダ菌が増殖し、かゆみや白いおりものなどの症状が出る病気です。今回の調査でも16.7%の女性が「発症経験あり」と回答。再発率が高く、発症経験がある女性の54.0%が再発しています。再発時の治療については、6割以上の女性が「病院へ行った」と答えており、2度目となると通院する人が増えています。
ただ、内的要因による発症原因を知っていた女性は6割以下とやや低め。内的要因とは、体調不良や過労による免疫力の低下、常在菌のバランスの乱れを指します。一方、「知らなかった」と答えた女性の8割は「性交渉による感染」と認識していることがわかり、膣カンジダ症について正しい知識を広めることも求められます。
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デリケートエリアの不調は、できれば人に知られたくないこと。しかし、産婦人科への苦手意識を取り除き、一歩踏み出すことで、自分の体ときちんと向き合える素敵な女性になれるのではないでしょうか。(菊地 香織)
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