将来の夢は変わるもの? 子供の頃の夢と高校生の今の夢を徹底比較
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2017年01月26日 18:43 スタディサプリ進路
文理選択や大学選びなど、高校生になると進路選択を迫られる機会が増えるもの。
自分の将来を真剣に考えてみると、子どもの頃の夢とはかなり変わっていることに気づく人も多いのでは?
そこで今回は、全国の高校生256人に「小学生のころの夢と今の夢」についてアンケート調査を実施!
まず、「小学生のころの夢と今の夢は変わっていますか?」と聞いてみたところ、87%が「変わった」と回答!
では、具体的にどう変わったのかを男女別に発表!
男子編
男子の「小学生のころの夢」と「今の夢」のトップ3は、以下の結果に!
【小学生のころの夢】
1位 サッカー選手
2位 プロ野球選手、電車の運転士
3位 警察官、パイロット
【今の夢】
1位 公務員
2位 パイロット
3位 ゲームクリエイター、エンジニア
小学生のころは、サッカー選手や野球選手にあこがれる男子が多かったのに対し、【今の夢】ではスポーツ選手はランク外。
・「所属していたサッカーチームの中で一番うまかったからプロを目指してたけど、もっと上手な人がいっぱいいた」(高2男子・福井)
・「プロ野球選手を目指してたけど、全国には自分より上がいてあきらめた」(高1男子・奈良)
中学や高校でさまざまなチームと対戦するうちに、全国レベルでの自分の実力を実感してあきらめたという人が多かった。
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また、
・「サッカーが好きだから、プロになって楽しみながら仕事をしたいと思ったけど、サッカー人生は短いしプロになれるのはほんの一部で、収入が安定しないと知った」(高2男子・愛知)
と、収入面での不安を挙げる人も。
そんな男子高生の【今の夢】を見てみると、1位は「公務員」! 理由は、
・「収入が安定しているから」(高3男子・鹿児島)
という現実的な意見がほとんどだった。
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狭き門だけど成功すれば一発当てられるスポーツ選手より、堅実で安定している公務員の方が、今の男子高生には“あこがれの未来"なのかも。
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また、【小学生のころの夢】の2位にランクインした「電車の運転士」と3位の「警察官」は、「好きだったから」「かっこいいから」という理由であこがれを抱いた人が多かったものの、
・「子供のころは電車が好きだったけど、そんなに好きじゃなくなった。今は、宇宙飛行士のTwitterを見て、ロケットの製造開発に興味を持っている」(高1男子・埼玉)
・「小さいころは警察官がかっこいいと思っていたけど、今はロマンを感じなくなった」(高2男子・静岡)
との声が。
大人になるにつれて「好き」「かっこいい」と思うものが変わり、それに合わせて夢も変化していったみたい。
では、高校生になった今、「好き」という理由で票を集めた職業は何かというと…3位に浮上した「ゲームクリエイター」と「エンジニア」!
・「ゲームが好きだから、自分がかかわったゲームでみんなに喜んでほしい」(高1男子・東京)
・「ロボットを動かすのが好きだから、ロボットエンジニアになりたい」(高2男子・東京)
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授業でプログラミングを経験したり、「ゲームを作る仕事があるんだ」と知ったことで興味がわいたという人も多かった。
目指すものは変わっても、「好きなことを仕事にしたい」という気持ちは、今も昔も変わらないのかも…!?
また、唯一【子供のころの夢】と【今の夢】のどちらにもランクインしたパイロットは、
・「飛行機に乗ったときに感動したから。今もパイロットになる夢は変わっていない」(高2男子・茨城)
・「小さいころは電車の運転士になりたかったけど、今は給料が高いパイロットになりたい」(高3男子・神奈川)
と、子供のころのあこがれをそのまま持ち続けている人と、給与の面で魅力を感じて、大きくなってから目指し始めた人の両方がいた。
【小学生のころの夢】と【今の夢】がガラッと変わる結果となった男子。
では、女子の結果は…?
女子編
【小学生のころの夢】
1位 ケーキ屋さん&パティシエ
2位 保育士
3位 花屋さん、看護師
【今の夢】
1位 看護師
2位 保育士、栄養士
3位 ヘアメイク
男子同様、小学生のころの夢の1位だった「ケーキ屋さん&パティシエ」は、今の夢ではランク外。
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・「自分で店をもつレベルにならないと稼げないし、そこまでの修業も大変」(高2女子・神奈川)
と、下積みが厳しいことを知ってあきらめた人が多かった。
一方、【今の夢】の1位は【小学生のころの夢】で3位だった「看護師」。
小学生のころにあこがれた理由は、
・「入院していたときにあこがれた」(高1女子・兵庫)
・「母が看護師で、ナースステーションではテキパキしてるけど、患者さんの前では優しいっていうギャップがかっこよくてあこがれた。白衣も着てみたい!」(高3女子・埼玉)
など、働く姿を見てあこがれを抱いた人が多かったけど、今は、
・「国家資格だし、看護師は需要もあって食いっぱぐれないから」(高2女子・神奈川)
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という理由も目立った。
看護師は、働く姿のかっこよさだけでなく、給与や就職率の面から見ても女子高生にとって“目指したい職業"と言えそう。
また、【今の夢】の2位にランクインした保育士と栄養士についても、
・「資格があるほうが就職しやすそうだから、今は管理栄養士を目指してる」(高3女子・兵庫)
・「保育士は安定してるから」(高1女子・鹿児島)
と、資格を取得して“手に職"がもてることに魅力を感じている人が多かった。
【今の夢】で3位に浮上した「ヘアメイク」については、
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・「小学生のころは、ケーキが好きで女の子っぽい職業だからパティシエになりたいと思っていたけど、今はメイクをするのが趣味でヘアメイクにあこがれてる」(高1女子・山口)
・「中2でメイクするようになってから、メイクに興味を持ち始めたから」(高2女子・北海道)
など、小学生のころには知らなかった“メイク"の楽しさを知って、あこがれを抱き始めたという人が目立った。
ちなみに、「小学生のころから夢は変わっていない」と答えたのは、男子が6人、女子が25人という結果に!
高校までに自分の限界を感じてしまうことが多いスポーツ選手と違い、看護師や保育士など、子供のころに女子があこがれた職業は、まだまだこれから目指せる可能性がある分野だからなのかも…?
子供のころは「好き」という気持ちが重要だったけど、今は「資格」「安定」「需要」など、現実的な角度からの目線を含めて総合的に判断している。
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あなたの夢は、小学生のころのまま? それとも変わった…?
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