今、最も読まれている「PDCA」本 『鬼速PDCA』の真髄とは?

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2017年02月03日 17:03  新刊JP

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『鬼速PDCA』(クロスメディア・パブリッシング刊)
■「PDCA」こそ「最強のフレームワーク」である!

今や多くのビジネスパーソンに周知されている「PLAN(計画)」「DO(実行)」「CHECK(検証)」「ACTION(改善)」のサイクルを行うフレームワーク「PDCA」。一般的には、製造工程の改善やチームや組織の管理手法として使われている。

しかし、「PDCA」はもっと広く活用できるものだと説くのが、『鬼速PDCA』(冨田和成著、クロスメディア・パブリッシング刊)だ。

本書、昨年10月に出版されるとロングセラーとなり、発売3ヶ月で8万部突破という異例の売上を見せている。一体どんなことが書かれているのだろうか?

著者の冨田氏は、野村証券で数々の営業記録を樹立し、現在は株式会社ZUUの代表取締役であるが、以前から「PDCA」をあらゆるビジネスシーンで活用している。そして「PDCA」は、会社・個人を問わず、「前進を続けるための最強のフレームワーク」であると述べる。使いこなせれば、仕事の精度と回転は飛躍的に向上し、まさに「鬼速」で成長していくというのだ。

■「PDCA」は誤解されている

世の中には「PDCA」の存在は知っていても、使いこなせていない人や軽視している人が多い、と冨田氏。それは次の6つの誤解によるためだと指摘する。

・簡単だと思っている・管理職向けのフレームワークだと思っている・失敗するのは検証(C)が甘いからだと思っている・課題解決のためのフレームワークだと思っている・改善さえすれば終わっていいと思っている・大きな課題のときだけ回せばいいと思っている

いかがだろうか。どれかひとつでも当てはまるなら、「PDCA」が、会社のビジネスや個人のスキルアップを大幅に前進させる可能性に気づけていないかもしれない。

■「ACTION(改善)」を「ADJUST(調整)」にする

「鬼速PDCA」の特長のひとつは、「A」を一般的な「ACTION(改善)」ではなく、「ADJUST(調整)」ととらえることだ。

「DO」と「ACTION」はどちらも「する・やる」という意味で、混乱を招きやすい。さらに「改善」という言葉は、悪いところを変える意味合いが強く、良い部分をさらに伸ばすという考えにいきにくい。だから「A」は「調整」と考えたほうがよいのである。

本書では、各サイクルを初級編・応用編に分け、実践的なノウハウが語られている。

誰もが知っている知識こそ、実は奥深く応用の幅も大きい。会社の業績を改善したい、個人のスキルアップを図りたいと考えるビジネスパーソンには、ぜひ読んでほしい一冊だ。

(ライター/大村佑介)

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