花粉症対策、“効果”があるものは何?

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2017年02月07日 12:01  QLife(キューライフ)

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飛散量は昨年の4.4倍と予想

 気象情報会社「ウェザーニューズ」は1月31日、九州2県、東京・関東3県が花粉シーズンに入ったと発表。東京都は昨年より11日早い観測となりました。同社が予測するスギとヒノキの花粉飛散量は平年の1.2倍ですが、飛散量が少なかった昨年に比べると4.4倍という数字。重症の方は、この数字を見るだけで鼻がムズムズしてくるかもしれませんね。

 株式会社インテージが関東地方に住む20〜59歳の男女5,816人に行った調査によると、「自分は花粉症」と答えた人は47%で、およそ2人に1人という結果。このうち、スギ花粉シーズンの2〜5月に発症する人が95%と、大半を占めていることがわかりました。

 花粉症に関する市場に目をやると、関東地方の市販鼻炎薬・アレルギー薬の市場規模は増加傾向にあり、100億円に迫る勢いとなっています。肌や髪用の花粉防止スプレーや、鼻洗浄液、鼻腔拡張テープなどの対策グッズの販売金額も12億円を超えており、市場の活性化がみられます。

注目の治療法「舌下免疫療法」

 では、花粉症の人たちは実際にどのような対策をしているのでしょうか。マスク、処方薬、うがい・手洗いといった一般的な対策に加えて、食材やサプリメントを試している人が目立ちます。なかでも、ヨーグルトは、46.4%と一番人気。ほかにも、甜茶(てんちゃ)、ハーブティー、べにふうき茶といったお茶系も人気を集めています。

 これらの効果を尋ねたところ、ヨーグルトは44.7%の人が「効果を感じられた」と回答しています。次に多かったのがプロポリスで、41.0%。味や価格のハードルが高いためか、取り入れ率は2.2%と低かったものの、満足度の高い結果となりました。一方、取り入れている人が多かった甜茶ですが、効果を感じている人は25.7%とやや少なめ。食材やサプリメントの“効き目”には、個人差があると思われます。

 注目の治療法として挙げられたのが、「舌下免疫療法」です。アレルギーの原因となる「アレルゲン」を少しずつ摂取して体質を変えていく治療法で、2014年秋に保険適用となってから、注目度が上昇中。3〜5年という長いスパンで行う治療なので、即効性はありませんが、受け続けている人はそろそろ効果を実感できる頃かもしれません。数ある対策のなかから、自分の症状に合ったものを見つけて、花粉シーズンを乗り切りたいですね。(菊地 香織)

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  • 市販の点鼻薬を使っています。職場と家庭で製造元が違う物を使っているのですが、家で使っている物の方が良く効きます。有効成分の種類や量は同じです。メーカーはどんな工夫をしているのでしょう?
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