「実は花粉症だった!」気づきにくい子どもの花粉症

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2017年02月13日 12:02  QLife(キューライフ)

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画像はリリースより

 子どものアレルギー疾患といえば、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、ぜんそくが代表的ですが、近年増加傾向にあるのが「花粉症」です。メガネチェーン店「JINS」を経営する株式会社ジェイアイエヌの調査によると、アレルギー疾患がある小中学生の約半数以上が花粉症を発症していることが明らかになりました。

 調査は「子どものアレルギーと花粉に関する実態調査」と題して、アレルギー疾患がある子どもの母親500人に実施。アレルギー疾患のなかで最も多かったのが花粉症で52.6%、2位以下はアレルギー性鼻炎(45.8%)、ハウスダスト(29.5%)、アトピー性皮膚炎(25.9%)と続きました。一方、ぜんそくは18.1%、食物アレルギーは15.9%といずれも2割を下回り、花粉症がいかに多いのかがわかります。

 花粉症の発症年齢をみると、小学校入学までが48.2%。0歳や1歳といった乳幼児期に発症した子どもも少数ながらおり、低年齢化が進んでいるようです。中学校入学までには、95.4%とほぼ全ての子どもが発症しており、花粉症予防に早すぎるということはなさそうです。

約25%の親が、最初は花粉症だと思わず

 花粉症の子どもは増えていますが、自分が花粉症だと親に話す子どもは少ないものです。花粉症だと気づいたきっかけを尋ねたところ、「自分(=親)が花粉症だったので気づいた」という答えが約半数と、最も多くなりました。一方、「別の症状だと思って病院へ行った際に、診断結果が花粉症だった」と答えた親も25.7%と多く、実は花粉症だったという“隠れ花粉症”ともいえる子どもが一定数いる現状が浮き彫りになりました。

 また、症状について不安に思うことは「鼻水・くしゃみ・目のかゆみなどの不快感」が8割以上と断トツですが、注目したいのが次に多かった「集中力の低下」。症状自体に不安を覚えるだけでなく、症状によって「QOL(生活の質)」が低下することを懸念する親が目立ちます。受験生の親に限ると、約6割が不安視しており、アレルギー症状は受験勉強に励む子どもの“大敵”になっているようです。

 花粉症の予防について、両国眼科クリニックの深川和己先生は「花粉という抗原そのものを体内に入れないことが重要なので、花粉カットメガネをかけることや、屋内に入る際に衣服についた花粉を払うことが効果的です」とアドバイス。さらに、「夜更かしなどで、体内時計が乱れると、免疫が弱体化してアレルギー疾患につながるともいわれています。実は、『早寝早起』も立派なアレルギー対策なのです」と話しています。(菊地 香織)

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  • (強力なステロイドは別として)内服やら点鼻やら、最低限の薬剤は必要。「自然まかせ」を信じて、マスクのみで乗り切ろうとする人は少なくないけどね。
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