【アニメレビュー】今年はめが兄ぃのメガネチョコなしのバレンタイン……らぁらとのんの姉妹対決が実現した『プリパラ』134話

――“大きなお友だち”の人気も集める女児向けアニメ『プリパラ』（テレビ東京系）を全力レビュー!!

■『プリパラ』3rdシーズン「神アイドル編」
＃134「バレンタインは甘くない」（2月14日放送）

「神アイドルグランプリファイナル」真っただ中の『プリパラ』。第3戦目は、そらみスマイルとノンシュガーの対決！　以前はトライアングルとしてらぁらと対決をしていたのんですが、直接の対決は今回が初。姉妹対決の行方が気になる回です。

　さっそく野暮なことを言いますが、今回は「きっとそらみスマイルが勝つんだろうなぁ」という対決なんですよね。だってらぁら、主人公だし……。今回は勝敗の行方ではなく、ノンシュガーが「いつか倒したい」と思う憧れの存在に対し、どう立ち向かっていくか、そしてどのような成長を見せてくれるのかが、見どころなのかなと思っています。

　さておき、プリパラタウンはそらみスマイルとノンシュガーの対決で話題が持ち切り。成長著しいノンシュガーがそらみスマイルに食らいつくかもと。それぞれのオタクも「勝つのは我らの推し！」って感じでぶつかっていましたね。最近過激オタも顕著だし、プリパラタウンのオタ界隈が何かと騒がしい！　ペッパーオタは「食べて〜！」って皿担いでいたし！

　オタは置いといて、ノンシュガーが急成長していることは、そらみスマイルも承知のこと。彼女らを「強敵」と評していました。そんなそらみスマイルに「おっやあ〜？　怖じ気着いてるのかあ〜？」と、煽るのはやっぱりドロシー。なぜかジャージ姿のドレッシングパフェは、次の対決に向けて武者修行に向かうそう。

　と言うか、放送日バレンタインデーだったんですよね。バレンタインと言えば、レオナ（♂）が憧れのめが兄ぃにバレンタインチョコ（メガネ）を毎年あげていたのですが、今年はナシ。調べると過去2回のバレンタイン回の脚本って、ふでやすかずゆき氏なんですよね（今回は福田裕子氏）。だからバレンタイン回＝ヤバイ回ってイメージあったのか……。

　福田氏によるバレンタイン演出はというと、女神のジュリィとジャニスが女の子に扮して、そらみスマイルとノンシュガーにバレンタインチョコを渡しに行く、というもの。2人は「ハッピーバレンタイン！」という言葉だけを残して空に消えてしまったのですが、思わぬサプライズにそらみスマイルはジュリィに、ノンシュガーはジャニスに勝利を誓います。そらみスマイルとノンシュガーの対決があるからこそ、冴えた演出だったのかなと。

　そして始まる対決。なんと両チーム共にメイキングドラマを強化させてくるレベルの高い戦いに！　ノンシュガーのライブを見て涙を流しながら拍手するジャニスのママみがすごい……！　そのジャニス見つめるジュリィの表情もとても良き……！

　やはり、勝者はそらみスマイルという結果だったのですが、負けたのんは「うわ〜ん」と大号泣するんですよね。プライドが高そうなのんが人前で大泣きしたのは意外でした。それをなだめるらぁらを見ると、のんはしっかりものだけど、やっぱり“妹”なんだなと。

　悲しくて泣いているわけではない、と言うのん。「絶対負けない」と歌っているだけに、やっぱり悔しかったのでしょう。でも、短期間でそらみスマイルと互角に戦うまで成長したノンシュガーがすごい！　これで終わりではないと誓ったノンシュガー。“まだ若い”だけに、この悔しさを糧にもっと成長してほしい。ぜひともプリパラの王者（Byペッパー）へ！

　というか、今回は「神ドレス」が隠されている石像が全然壊れない（前回結構壊れたのに）。そらみスマイルが次に戦うトリコロールはやっぱり強敵、ということなのでしょうか（うっちゃりビックバンズがいろいろすごいということでもありそう）。確かに、ファルルとひびき様擁するトリコロールはかなりの実力派。というか、次回の「スマイル0％」ってタイトル……誰か闇落ちとかしないですよね？
（文／月島カゴメ）