日本経済新聞社が3月6日、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋代表取締役社長が3月31日付で辞任すると報じた。同時に傘下である三越伊勢丹の社長も辞任すると報道。三越伊勢丹は同日付でこれを否定し、代表取締役の異動については3月7日開催の取締役会で決議すると発表した。
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大西洋社長は、2012年に三越伊勢丹HDの社長に就任。営業時間の短縮や休業日の制定、初商日を1月3日に遅らせるなど、労働環境の改善を進めてきた。また、「エムアイプラザ(MI PLAZA)」や「イセタン ミラー」「イセタンサローネ」といった編集力を活かした小型店舗を出店するなど、顧客接点の強化に向けた新チャネルの開発に取り組んだ。その他、2015年には婚礼・レストラン・バンケット・ホテル事業を展開するPlan・Do・See(プラン ドゥ シー)と共同でブライダル事業を主にした合弁企業 三越伊勢丹プラン・ドゥ・シーや、2016年にはトランジットジェネラルオフィスとの飲食事業における合弁会社 三越伊勢丹 トランジットを設立するなど、外部企業との提携による事業の多角化を進めてきた。
三越伊勢丹ホールディングスの2017年3月期第2四半期決算は、連結売上高は5,821億(前年同期比5.2%減)、営業利益は61億円(同57.9%減)、経常利益は75億円(同55.0%減)の減収減益。同社が強みとする新宿本店含む首都圏の基幹店3店舗でも売上高が前年割れとなり、中長期計画で掲げた2018年度の営業利益500億円の達成を、2020年度に後ろ倒しにすることを発表していた。
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