「エルメスの手しごと」展スタート 11人の職人がケリーやカレを目の前で制作

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2017年03月08日 17:44  Fashionsnap.com

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皮革職人 Image by: FASHIONSNAP
「エルメスの手しごと」展が、表参道ヒルズのスペース オーで3月9日からスタートする。開催に先駆けて3月8日、関係者向けに内覧会が開かれ、フランスから来日した11人の職人が鞍やカレ、バッグ、ネクタイ、手袋、時計などの製造過程を披露した。入場無料で、会期は3月19日まで。

エルメスの手しごと展がスタートの画像を拡大

 「エルメスの手しごと」展では、パリ市内やリモージュ、スイスなどに点在する「エルメス」のアトリエで働く職人が来日し表参道の会場に集結。スカーフ「カレ」を手がけるシルクスクリーンプリント職人やシルクスクリーン製版職人、縁かがり職人をはじめ、メゾンの始まりでもある馬具を手がける鞍職人、バッグ類を製造する皮革職人、宝石をジュエリーに固定する石留め職人、1989年からエルメスグループの一員でもあるクリスタルメゾン「サンルイ(Saint-Louis)」のクリスタル職人、手袋職人、ネクタイ縫製職人、磁器絵付け職人、時計職人といった11人の職人の技を目の前で堪能できる。
 皮革職人のブースでは、27年のキャリアを持つ職人が「ケリー(KELLY)」を制作。バッグ1点の制作にかかる時間は20〜25時間で、会期中に「ケリー」を完成させるほか「コンスタンス」なども制作する予定だという。「サンルイ」のブースでは、360°VR映像を用意。ヘッドセットを装着し、アトリエの内部映像を楽しめる。
 「エルメスの手しごと」展は、2011年の開始以来、パリやメキシコ、バンクーバーなど世界各都市で開催。過去に大阪でクラフツマンシップに焦点を当てたイベントを行なったことはあるが、「エルメスの手しごと」展としての開催は今回が日本初となる。「エルメスジャポン」の有賀昌男社長は、「エルメスでは『全てが変わり、何も変わらない』という言葉を口にする機会が多い。これは時代が激変しても、モノ作りに対する情熱や自由なクリエーティビティ、そして高い品質を保とうとする信念は変わらないということを意味している。今回の展覧会を、手仕事やモノ作りについてあらゆる観点で理解していただける方々が多い日本で開催できることを嬉しく思う。熟練した職人たちが最高品質の材料を使い、魔法のようなテクニックで素晴らしいオブジェや製品を作っていく様を楽しんでもらえたら」と話した。今年10月頃には名古屋と博多でも開催を予定している。
【関連】「エルメスの手しごと」展が東京初開催、メゾンに受け継がれる職人技術を公開(2017年2月21日)
■エルメスの手しごと展 "アトリエがやってきた"会期:2017年3月9日(木)〜3月19日(日)時間:11:00〜19:00(最終入場は18:30)会場:東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号 表参道ヒルズB3F スペース オー休館日:3月13日(月)公式サイト

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