ちょっとしたイタズラのつもりだったのだろう。しかしそのレベルは限度を超えていたようだ。このほど米オハイオ州のカップルが、とんでもないイタズラ写真をFacebookに投稿したことで友人や家族をパニックに陥れ、通報を受けた警察官に逮捕された。『Elite Daily』や『Inside Edition』などが伝えている。
「助けて! 殺すつもりはなかった。でも全く覚えていないんだ。喧嘩して目が覚めたらこんなことになっていたんだ。」
そんなメッセージとともに、浴槽に血まみれ状態で横たわる女性の写真をある家族が受け取った。これはパニックにならない方がどうかしているというものだろう。
米オハイオ州サンダスキーに暮らすマイカ・ライズナー(29歳)は3月9日の夜10時前、イタズラのつもりで恋人のナタリー・シュレットを浴槽に横たわらせてケチャップをかけ、そのそばにナイフを置いていかにも凄惨な殺人現場であるかのようなシーンを作り上げた。
そしてその写真をFacebookのメッセンジャーに投稿したところ、ライズナーの姉が「どういうこと!? マイカ、彼女は死んでいるの!? すぐに答えて!!」と電話にメッセージを送った。自分の弟がとんでもないことをしでかしたかも知れないという恐怖でパニックになった姉は、母親に伝え、怯えた母親はすぐさまサンダスキー警察に通報した。
同時にFacebookでショッキングな写真を見たライズナーの友人らも、ただ事ではないと察して通報している。警察官がライズナーの自宅に駆けつけると、それが“事件”ではなく単なるイタズラだと発覚した。
しかしカップルは、あまりにもショッキングな画像が見た人たちのパニックを誘発したとして逮捕され起訴された。当初、ライズナーは姉に用事があり家に来てほしくて冗談でやったことと主張したものの、後にFacebookで「やり過ぎてしまった」と認めた。
また、「俺はこれまで、一度も女性を傷つけたことはない。俺の
センスはかなり悪質だったかもしれないけど、でもこれが俺なんだ。決して誰も傷つけたりパニックに陥らせるつもりはなかったんだ。母親は写真を見た後、俺に電話しようともせずにすぐに通報してしまった。俺は自分がしてしまったことと向き合わなければいけないと思っている」と投稿している。
ライズナーのイタズラを本当の殺人だと信じてしまった姉は、最後まで家族である弟を庇おうと「あなた、本当にやってしまったの!? もしそうなら、早く服を脱いで遠くへ捨てて。それから私に送ったメッセージも全部削除して」とメッセージを残していた。
何が起ころうとも家族だけは守らなければいけないと思った姉だが、それこそが家族というものなのだろう。今後、ライズナーは愛する人を心配させたり傷つけたりすることだけは決してしないように、今回の件をしっかりと反省してもらいたいものだ。
出典:http://elitedaily.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)