【『皇国の守護者』『学園黙示録 H.O.T.D.』佐藤大輔、逝去 架空戦記作家の功績の画像・動画をすべて見る】
報道によれば、告別式は近親者によって執り行われたという。
名作を生み出し続けた架空戦記作家・佐藤大輔
ウォー・シミュレーションを中心としたボードゲームのデザイナー、そしてライターを経て、太平洋戦争を題材にした小説『逆転・太平洋戦史』でデビューした佐藤大輔さん。
以降、史実に基づきながらも、細かい改変を加えることで全く新しい歴史を紡いでいく架空戦記作家として人気を博した。
遅筆、未完作の多さでも知られていた佐藤さん。数少ない完結作である「征途」シリーズは同氏の代表作と言っていいだろう。
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また、もう1つの代表作『皇国の守護者』では、軍人・新城直衛と「帝国」との戦いを描きながらも、「剣牙虎」や「天龍」などの架空生物と「導術」と呼ばれる超能力が共存する世界を舞台に、SF的な世界観までも描いている。
同シリーズの表紙イラストは、『装甲騎兵ボトムズ』で知られるアニメーター・塩山紀生さんや、『ヘルシング』『ドリフターズ』の平野耕太さんが手がけたほか、『シュトヘル』で知られる伊藤悠さんの手によって漫画化されている。
佐藤さんは、ボードゲームデザイナーならではとも言える精巧かつ緻密な時代考証をベースに、あり得たかもしれない日本の歴史を描き、読者を引き込んでいく筆力を持った偉大な作家であった。
近年では、佐藤大輔さんが原作、作画を実の兄弟である佐藤ショウジさんが担当したパニックホラー漫画『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』も話題に。
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なお、5月には「地球連邦の興亡」シリーズの外伝となる『宇宙軍陸戦隊』が、刊行される予定。
ファンからは「大サトー」の愛称で親しまれていた佐藤大輔さん。未完のままの作品も多いだけに、もし続きが描かれたなら……と、思わずにはいられない。