キャリーバッグが「家電製品になる」時代へ

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2017年03月28日 10:12  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

技術の進化とともに、「家電化」している製品も存在する。

それは結局、バッテリーの性能が飛躍的に向上したことによるものだ。電力を搭載すれば、あらゆる機能を加えることができる。今年33歳になる筆者の友人は高校時代、理科の先生から「今後は電池の時代です」と授業のたびに聞かされていたそうだが、まさにその通りの世界になった。

我々は「電池の時代」に生きているのだ。

頭脳を持った旅行カバン

キャリーバッグに電池を搭載すれば、どのようなことが可能になるだろう。

『Ready』という新製品の開発者は、恐らくそう考えたに違いない。旅行カバンを家電化することにより、まったく新しいものがこの世に登場するのだ。

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38Lの容量を持つReadyは、頭脳を持ったキャリーバッグである。スマートフォンと常時連動し、持ち主がバッグから離れたら警告を発してくれる。こうした防犯機能もさることながら、収納した物品の合計重量を計測してくれる機能は旅行者にとって非常にありがたいはずだ。

近年勢いを増している格安航空会社は、確かに低料金ではあるが荷物の重量に関しては厳格だ。1kgでもオーバーすると、その場で高額の追加料金を取られてしまう。それを防止するためにも、重量測定機能は重宝されるだろう。

商業輸入は困難か

この製品、クラウドファンディング『Indiegogo』において目標額を大幅に上回る資金を調達した。

ちなみに、ここでの製品提供価格は199ドル(約2万9,000円)。リスクのあるクラウドファンディングでの出展価格ということも考慮しなければならないが、決して高額のものではないというのも確かだ。脱着可能の10,400mAhのバッテリーは、当然ながらスマホに電力を与える役割も果たしてくれる。

ただし、このバッテリーが問題要素でもある。日本でのリチウムイオン電池の輸入と販売は、経済産業省が定めるPSEマークを取得してからようやく行えるようになる。それがないまま製品を仕入れることはできない。

これはアメリカ西海岸で流行している電動スケートボードにも言えることだが、海外の新製品に内蔵されたバッテリーが発火するということは今もたまに発生している。それを防ぐためには、機能やカタログスペックだけではない「内側の性能」にも気を配る必要があるのだ。

【参考・動画】

※ Ready: Stylish and Smart Carry-on Luggage – Indiegogo

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