本日プロ野球開幕! プロ野球といえば“球場メシ”!! メシ情報とウンチク満載の球場食漫画『球場三食』 作者・渡辺保裕 インタビュー

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2017年03月31日 16:03  おたぽる

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おたぽる

『球場三食』(作:渡辺保裕、講談社)

 本日3月31日、いよいよプロ野球が開幕! 「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC」も大盛り上がりのうちに閉幕し、近年は観客動員が回復しているといわれているプロ野球。中でも密かに人気になっているのが、球場で個性的なメニューが続々と登場する「球場メシ」。



 それを、細かな野球の豆知識とともに「うまそー」に紹介しているのが、「アフタヌーン」(講談社)で連載中の野球観戦漫画『球場三食(きゅうじょうさじき)』だ。



 球場観戦に一家言を持つ主人公が全国のスタジアムへ赴き、ウンチクをたれながら球場メシを堪能するという、ありそうでなかった野球漫画でありグルメ漫画は、どのような取材をして描いているのか? 作者の渡辺保裕先生を直撃した。




■きっかけは野球好き同士の会話から



── 『球場三食』は、主人公・日下昌大(くさかまさひろ)が独自の“観戦心得”をもってプロ野球の球場を訪れ、こだわりの球場メシを食し、色々なウンチクをこぼしながら、野球観戦を堪能するというストーリーです。野球マンガとしては、ありそうでなかったテーマですね。どういう経緯で連載に至ったのですか?



渡辺保裕(以下、「渡辺」) 私は『ドカコック』(週刊漫画ゴラクほか)というグルメ漫画も描いていますが、その編集の共通の知り合いを通じて現在の担当である講談社の編集を紹介してもらったんです。それで、一緒に食事をしたときに「野球ものでメシものはどう」とご提案いただいて。そこから「球場をメインにした食(メシ)はどう? 食べ物、いっぱいありますよ」「面白いですね。じゃあ、ネームを描いてみて下さい」という流れでした。



── ちょうど食べ物を描く作品も手がけていたので、ノリ良く決まっていった感じですね。



渡辺 でも、しばらくは寝かせた状態になっていたんですよ。その間は明治神宮球場(以下「神宮球場」)に通い詰めながら、“下調べ”と称して神宮球場の大概のメニューを食べつくしました。そのなかで、「ライトスタンドにある『ルウジャパン』のソーセージのメガ盛りはメインイベントだよな」とかいろいろ練りながらぼちぼちネームができてきた頃に、「◯月◯日〆切りで」という話が来たので、急いで描いて持っていったんです。そこからは(連載開始まで)トントン拍子でしたね。



── 連載初回の神宮球場編以降も、ご自身で実際に球場に行って、実体験的に取材しているのですか。



渡辺 もちろん。元々野球好きなので事前に知っていることはあるし、先にある程度調べますけど、球場に行って得ていることが多いです。



── 主人公の日下は、球場観戦に行く際に自己ルールを決めています。「野球観戦日の食事は三食すべて球場内で調達する」というのもそのひとつで、それが漫画のタイトルにも結びついています。渡辺先生も野球観戦のときには同じようにしているんですか?



渡辺 さすがにそれは(笑)。でも、やってみたことはありますよ。夏場だったので1杯目のビールは死ぬほど美味しかった。球場メシの楽しみ方としてはアリじゃないですかね。




■駅からの道のりから取材開始



── 現地ではどのような流れで取材をしているのでしょうか?



渡辺 チケットを自分でとるところから始めます。座席も自分で選びますね。最寄り駅を降りてからは、すべてが取材です。写真を撮りながら球場へ向かいます。



── ごく普通の客として体験していくわけですね。主人公の日下のモノローグで紹介される球場の豆知識などは、コアなファンしか知らないようなものも盛り込まれています。第1幕の神宮球場編の冒頭から「正面入口にある『明治神宮野球場』という大きな看板の『宮」』の字は旧字で上下の『口』と『口』が結ばれていない」とか。あれは調べたのですか?



渡辺 いや、前から知っていました。実は、知っている人が多いと思っていたんですけど、「知らない」という反応が周囲で多かったので。豆知識は自分が元々知っていたものを入れることが多いですね。



── 日下は球場入りすると、観戦しやすい穴場的な座席について持論を展開しながらその席につきます。あれも渡辺先生が現地で見つけているんですか?



渡辺 はい。場内を歩き回りながらチェックしています。普段はあまり行かないようなところにも行ってみたりして。いろいろな発見があるので楽しいですよ。



── 現在はファンクラブのマイレージとかもあって、日下も球場の機械で来場ポイントをつけていました。渡辺先生もファンクラブに入っているのですか? 



渡辺 9球団に入りました。広島はもう締め切られていて入れなかったんですよ。あと、DeNAとロッテも入っていなくて……。千葉出身なんですけどね(笑)。



── いまどきのファンクラブは、たくさんの特典がありますよね。



渡辺 来場特典などもあるので、レプリカユニフォームがもらえる日などは「資料をゲットするために!」という名目でせっせと球場へ通っています。おかげさまで、野球を観に行くことに罪悪感がなくなりました。「仕事だから、しょうがねぇな」って(笑)。




■食べ物は作者も三食分以上食べる



── ストーリーの核である球場メシの描写や解説には力が入っています。でも、朝・昼・夕と3食分は最低登場するので、1度の取材では食べきれそうにないですね?



渡辺 さすがにひとりでそんなに食べられないので、取材のときは編集の人も一緒に行って2人でいろんなメニューを食べ合っていますが、食べる量は多くなりますね。



── 定番から、知らないとありつけないものまで登場します。まだ、単行本化されていませんが、第7幕の札幌ドーム編(『アフタヌーン』2月号)に登場する日本ハム直営「ホットドッグ・パーク」にある「シャウエッセンエッグドッグ」などはそうですね。



渡辺 外野スタンドの高いところにひっそりとあるんですが、「あれは行かねば」と思っていました。



── 第9幕のZOZOマリンスタジアム(『アフタヌーン』4月号)の回でも、主人公が内野席にいるのに、外野席で販売されている「サンマリン」のもつ煮の話題に触れています。実際に外野席にも行かれたのですか?



渡辺 行きました。あれも人気の一品なので、絵としては外せませんでした。



── 掲載しきれなかったものも含めて、食べ物で一番印象に残ったのは何でしょうか?



渡辺 札幌ドームは、やはり北海道ということでどれも美味しかったですね。あと、西武ドーム(メットライフドーム)のピザがうまいっすよ! 石窯で焼く本格的なピザです。メヒア選手も「美味しい!」と言っていたらしいし。あとZOZOマリンの球場外に並ぶ屋台も基本おいしいです。肉系が多いですけど、ガパオライスとか。何を食べても美味しかったなぁ。




■主人公・日下昌大の見た目は編集担当、中身は作者がモデル?



── 主人公の日下昌大は何歳くらいの設定なんですか?



渡辺 近鉄の助っ人・ブライアントが東京ドームの天井にあったスピーカーに直撃弾を放った(1990年6月)場面を子どもの頃に見ているので、80年代生まれの30歳ちょっと、という感じです。ルックスは担当編集の人がモデルです。細くてシュッとしています。



── 野球の話で盛り上がったのがこの連載のきっかけということですから、野球が好きなんですよね?



渡辺 すごく好きですよ。横浜生まれの横浜育ち。いまは横浜(DeNA)ファンですが、小さい頃は西武ファンだったそうです。90年代の西武は強かったですからね。



── なんと! 渡辺先生は、いまは亡き近鉄バファローズの猛烈なファンですよね?



渡辺 はい、そうです。ですから、当時は憎っくきライバル球団ですね(笑)。



── ぶっちゃけ、担当編集さんとは仲良くやっていますか(笑)?



渡辺 もちろんです。軟式野球審判員の資格をもつほどの野球好きですし、私がのめり込み過ぎるとブレーキをかけてくれますし、逆に「ここはもう少し突っ込んだほうが」と背中を押してくれます。いつも楽しく打ち合わせをしていますよ。



── 本編では、日下が語る体裁で近鉄ネタが結構あります。



渡辺 いやいや、結構どころか、明らかに多いです(笑)。あと、プロレスネタも。このへんは趣味丸出しです。担当編集からは、「言われたくないだろうけど、あまり入れないくださいね」と釘を刺されています。これでも自分としてはセーブしているんですけどね。



── すると、日下は見た目が編集さんで、中身が渡辺先生ご自身がモデルということになるわけですね。こういった漫画を描くにあたり、近鉄ファンとして深く愛情を注いでいたことが逆に生きている部分はありますか?



渡辺 近鉄が消滅してからは、プロ野球を親のような気持ちで客観視して見るようになりました。特に1990年代に宿敵だった西武は憎んでいたほどでしたが、今になって西武ドームに通うと、敵味方なく両方から見るのも案外面白いなと感じます。



── ただ昔の伝説的なネタは、いかんせん近鉄に絡みがちになる?



渡辺 そうですね。たとえば藤井寺球場編では、80年代の近鉄を回想するシーンに、梨田昌孝(現楽天監督)が大昔に出版した『燃えろキャッチャーミット』という自伝本やフェイスガードをつけたマニエルを背景に入れたり、実は背景の観客のなかにはキダタローと、藤田まこと、井上ひさし、榊莫山先生、ぼんちおさむ、関根潤三などを小さく描いてまぎれ込ませています。(笑)



── 全部、近鉄ゆかりの人で固めている!



渡辺 そう、自己満足なんですけど、(デジタル作画だと)拡大すれば描けちゃうから。西武ドームの回でも、清原和博、桑田真澄、東尾修の3人を描き込んだり。よく見るとわかりますよ。いろいろ遊んでいるので、ぜひ探してみてください。




■球場の細かい描写に没頭する



── 各球場の施設についても、詳細に描かれています。どうやって描いているんですか?



渡辺 自分で撮影してきた写真をベースにしてトレースしてます。いまはデジタルなので、部分的に拡大すると細かいところまで延々と描けてしまうんですよ。気分がハイになって楽しいですけど、時間がエライかかる。アナログ時代よりもかえってマンパワーと時間がかかるという(笑)。



── 今までに行った球場で、改めて良かったなと思うところはありますか?



渡辺 広島のマツダスタジアムは良かったですね。天然芝のフィールドはいいなって思うんです。あと、福岡ドームは、ホークスファンによる一体感があって印象に残りました。演出がすごいんですよね。エンタテイメント感があって。地元に住んでいたら楽しいだろうな、と思います。観客席の傾斜がわりと緩やかで、壁の圧迫感はないですよね。勝つと毎回花火が炸裂して、ドームを開くこともありますし。



── 食べ物も雰囲気を出すのがまた大変かなと思いますが、『ドカコック』からの延長線上という感じでしょうか。



渡辺 それは問題ないですが、現場で写真を撮るので、周りの人からは「なにやってんの、このひと?」となる。それがツラいですね。




■人情味あふれる個性派キャラが熱い



── 第8幕のKoboパーク宮城(『アフタヌーン』3月号)には、スタンドに入る危険な打球を知らせるために笛を吹く係について「打球判断は世界一」とありましたが、あれは実際に目撃したのですか?



渡辺 実はですね。あれは西武ドームにいた人の話なんですよ。Koboパークにもイエローハットみたいな格好している笛吹き係がいるのは事実ですが、うまい下手は、以前、西武ドームで見ていたときに意識したことなんです。一度、笛を吹くのが遅くて女の子の顔面当たってしまったのを見たことがありまして。血だらけになって運ばれる姿を見て、「『もう、球場には二度と来たくない』って思ってしまうのかな……」と心配でした。でも、うまい人は本当にうまいんですよ。笛を吹くタイミングも早い。その話を持ってきました。



── そのKoboパークの回では、宮城球場がロッテの純フランチャイズだった時代を知る気難しい爺さんが絡んできたり、藤井寺球場編では、近鉄バファローズの生き字引を自認する少年を中心に商店街の人との触れ合いが描かれたり。また、ヒロインとして、ヤクルトファンのつばみちゃんが、猛烈な野球知識をもって日下に絡んできたり、球場で出会うキャラたちも強烈です。



渡辺 神宮球場で観戦していたときに、第1幕に出てくるような集団が本当にいたんですよ。野球なんてどうでもいい感じで、「この前クライアントにメシ食わせてさぁ」とか。あの中に一人だけ「私、なんでこんなところにいるんだろう」というガチな野球好きの女の子がいたらいいな、と思って……。



── 取材時は球場メシや座席だけでなく、全周囲にアンテナを張り巡らせているわけですね。



渡辺 球場行くと、とにかく何かしらのネタは拾いますね。実はそうしていると、肝心の野試合そのものを見ることからどんどん遠ざかっていくんですけどね(笑)。




■ビールの売り子事情もナマで体験



── 『球場三食』では、多くのエピソードでビールの売り子が登場します。あれは実在する人をモデルにして描いてるのですか?



渡辺 「写真を撮らせてください」とお願いして、撮影したものをベースにしています。



── 単行本第1巻には、各話の最後に取材後記的なイラストコラムが描き下ろされていて、売店の人やビールの売り子さんとのやりとりについても描かれています。その際に漫画の取材であることは明かしているんですか?



渡辺 明かしていません(笑)。実際、球場では売り子の写真を撮る人が、結構普通にいるんですよ。もちろん、みなさん本人にちゃんとお願いをして撮影していますけどね。



── コスプレイヤーの撮影に近い感覚ですね。



渡辺 だから、向こうも慣れているみたいで、笑顔でポーズをとってくれますよ。でも、私は資料にしたいので、「いいから、背中のタンクを撮らせて」と思っていたりして(笑)。
それと、「嫌な顔などせずに撮影に応じれば、ビールをたくさん買ってくれる」という思惑もあるみたいですよ。お気に入りの売り子さんから“樽買い”する人もいますからね。



── 第2幕の西武ドーム編に登場したネタですね。一人の売り子のタンクの分をグループで観戦に来た人たちが一度にすべて買い占めるんですよね。



渡辺 実は個人でもやる人がいるんですよ。



── 個人でですか!? 絶対に飲みきれないじゃないですか!



渡辺 あれ22〜25杯分ぐらいあるみたいで。全部は飲まないのでしょう。もったいない。



── AKB48総選挙の投票券付きCDを買い占めるような感覚ですね。周りの席の人に振る舞えばいいのに。



渡辺 近くにいても、そんなことは一度もないです(笑)。



── Koboパークの回にありましたが、座席に届けてくれる売り子さんもいるんですね。



渡辺 はい。通路で買うと「席どこですか?」と聞かれるんですよ。私は動き回って取材をしているのでいないことが多いんですけど、「15分後に」みたいに言っておくと、だいたい来てくれます。漫画では描いていないですけど、かなり押しの強い売り子もいますね。ただ、売り子は注ぎ方に当たりハズレがあります。だから、売店のほうが安心できるところがあるんですよ。



── 泡だらけになってしまって、中身が少ないときがあるんですよね。西武ドーム編でそのあたりのことも描かれていました。



渡辺 あれは実話です。入れ直してくれて「どうですか?」「今度はどうですか?」と言われるんですけど、「軽いじゃない」って。でも、周りの人がみんなこちらを見ているので「これでいいよ」とするしかない。



── こうして聞いていると、渡辺先生が現地で体験したことを、本当にそのまま作品にしていることがよくわかります。




■球場の出会いがまた面白い



── 球場での取材で、ほかに面白い出会いなどはありましたか?



渡辺 漫画に描いたものだと、アマチュアのカメラマンと、ビールを回してくれないおじさんについては実話です。



── ZOZOマリンスタジアムの回のエピソードですね。



渡辺 真ん中あたりの座席に座っていたら、隣のカメラマンは身を乗り出しているうえに望遠レンズをニューっと出しているので視界に入ってくるんですよ。そして、ビール買ったら、今度は一番端っこのおじさんが受け取ってくれない。通路から売り子の女の子が「すいません! ビールを回していただけけますか?」と言うと、「え、なんで私が?」という反応なんです。カメラマンのレンズがでかくて動けないし、まいりましたね。



── 逆に仲良くなるケースは?



渡辺 札幌ドームで大谷翔平がホームランを打ったときは、隣の人と「大谷はやっぱいいなぁ」とか語り合ったりしました。それと、福岡ドームに取材にいったら、手首につける腕時計みたいなアクセサリーを配っていて、それが試合中にときどき光るんですよ。隣にいた2人組の女性に「これってどうやって光らせてるんですか?」って聞いたら、「勝手に光るんですよ。ホームラン打ったりしたら光るんです」と教えてくれました。盛り上がるところで球団側が情報を送って光るらしく、「そうなの!?」と驚きました。



── さすがIT企業が親会社ですね。



渡辺 そういう、小さな出会いややりとりは行った先々であるので、楽しいですね。




■最終ページのチャートは辛辣な評価も



── 先ほどのビールの注ぎ方もそうですが、紹介するものすべてをベタ褒めというわけではないのもひとつの特徴かと。ときには、日本ハムの本拠地移転問題について、日下と一緒に観戦した旧友が熱い語り口で疑問を呈するシーンもあります。



渡辺 悪いことばかりは描けないですけど、かといって褒めちぎっても仕方がない。そこら辺のさじ加減が難しいですね。



── 漫画本編ではさしさわりのない評価をしていながら、最後のページに毎回登場する評価チャートでは「あれ? 厳しい採点」ということがあります。それが渡辺先生ご自身の本音かなと感じます。



渡辺 ある球場について、「殺風景」ということをネームで厳し目に描いたことがあったんですけど、編集から指摘されて柔らかい表現に変えたんです。そしたら、掲載後にその球場の職員から編集部に連絡が来たんですよ。「取り上げていただいてありがとうございました。至らぬ点もあると思いますが……」みたいな感じで。「ああ、良かった〜」と(笑)。



 他にも、「来てくださると知っていたらご案内したものの、ぜひ次回お越しの際は……」という連絡が別の球場から来たことがありました。でも、このような作品の取材で、事前に連絡して丁寧に案内をされちゃ駄目でしょう? という思いはありますね。



── フラットな目線で空気を実感し、称えるなかにも、さりげなくチクっといく。



渡辺 取材のときには、すべて自分でお金を払っていますから。球場メシって、ひとつネックなのはどこも値段が高い。平均で一品1,000円くらいしてしまう。それを、編集と分担してもひとりにつき5品くらいは食べますし、おまけにビールも飲みますから結構な金額になります。だからこそ、すべて手放しで褒めてばかりではなく、球場に訪れた人が感じるだろうことについては、柔らかい表現にするにしても入れていきたいと思っています。



■単行本第2巻はナゴヤD、札幌D、Koboパーク、ZOZOマリンなどが登場



── 最後に今後の展開についての構想はありますか? まずは12球団すべての本拠地は網羅するのが目標かと思いますが、それで連載終了! ということはないですよね!?



渡辺 どうでしょう(笑)。とりあえず、単行本の第2巻では、ナゴヤドーム、札幌ドーム、コボスタ宮城、ZOZOマリンスタジアムなどが収録予定です。札幌とマリンは、結構、食べ物に寄せた内容にしていますので、2巻のほうが「食」のイメージが強いかもしれません。



──高校野球と阪神の聖地である甲子園球場は?



渡辺 いつ描こうかな……と思案中です。あと、ハマスタ(横浜スタジアム)もまだ描いてないですし。地方球場も描きたいんですよ。岐阜の長良川球場とか。沖縄のセルラースタジアム、熊本の藤崎台野球場、福島や秋田、静岡の草薙球場もいいな。



── そうすると、12回くらいで終わるなんてことはないんじゃないですか?



渡辺 人気が続けば連載も続くと思いますけどね。いまのところはなかなかいいらしいので。これからも、ぜひ、よろしくお願いします。



── 今後、“近鉄”色は?



渡辺 薄めにしておきます。ご安心下さい(笑)。



■『球場三食』第1巻
出版社:講談社
定価:本体590円(税別)
ISBN:978-4063882377



単行本第2巻が5月23日発売!



■アフタヌーン公式サイト モアイ
http://afternoon.moae.jp/lineup/652


このニュースに関するつぶやき

  • またメシ漫画か、今度は野球場ね、次はサッカー(陸上競技場含む)か、
    • イイネ!1
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