【結婚・離婚の幸福論】香川照之が離婚。夢を追う夫を支える妻の負担、どうすれば危機を乗り越えられたか?

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2017年04月06日 22:01  citrus

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俳優で歌舞伎役者の香川照之さん(51)が離婚をしたというニュースが発表されました。報道によれば、香川さん夫婦は約2年間、代理人を立てて離婚の話し合いを続けてきたとのこと。その話し合いがまとまり、離婚が成立したということでしょう。香川さんは、元キャビンアテンダントの元妻と1995年に結婚。2人の子どもをもうけ、21年間の結婚生活を続けてきたと言います。子どもたちのことを気遣う配慮があったせいか、離婚に際し、特別な会見を開くことはなかった香川さん。なぜ夫婦が離婚にいたるまでになったのか、詳しい理由や経緯は語られることはありませんでした。

 

一般的な芸能人の熟年離婚とは異なることが予想されるのは、香川さんの歌舞伎役者という仕事をはじめ、新たな人生を歩み出したというきっかけがある点です。香川さんは2011年に市川中車として歌舞伎界で活動していくことを決めました。きっかけは、それまで遠い関係にあった父親である三代目・市川猿之助さんと和解ができたことと、香川さんの息子さんの誕生だった、とも言われています。長い歴史のある家系を踏まえ、「(長男がいるのに、)この船に乗らないわけにはいかない」と思ったことを自身で語っていました。

 

俳優でも定評ある演技で数多くの実績を残している香川さんですが、それに加え、40代半ばを過ぎて歌舞伎役者という新しい仕事に就くとなると、さぞやハードな日々を送ってきたであろうことが想像できます。報道によると、香川さんはこの6年間、お休みがなかったとのこと。俳優の仕事での評判を落とすことなく、歌舞伎役者としても精進していく道を選んだのですから、2つの仕事以外のことがないがしろになるのも仕方がないことかもしれません。

 

問題なのは、家族の負担が増えることです。とくに、「俳優の妻」に加え、「歌舞伎役者の妻」としての仕事も加わるとなると、妻としてのプレッシャーはより大きいものになったはず。歌舞伎のしきたりなど梨園の妻として一から学びながら、一方では家事や子育てといったこれまでの生活もキープしなくてはなりません。最初から歌舞伎役者の妻として梨園に入るつもりで嫁いだのであれば頑張れるかもしれないものの、長く続いた結婚生活の途中から、夫の夢のためだけに生活をガラリと変えることになるのは相当な覚悟が必要だったのではないでしょうか。

 

一般的にも、夫が転職や独立をする際に、「こんなはずじゃなかった」と離婚を考える妻は少なくありません。夫婦の危機を乗り越えられるかどうかは、それまでに築いてきた夫婦間の信頼関係や、どれだけ妻の理解と協力を得られるか、にもよるところが大きいでしょう。妻とも夢を共有すべく熱く語り、家事や子育てのサポートもできる限りしっかりやると約束する。いきなり新しい仕事一本でやっていこうとせず、リスクヘッジの意味も兼ねて、今までの仕事も続ける、というような事前に細かい根回しや段取り、シミュレーションをしておくべきでしょう。つまり、夫婦がともに幸せで、夫の夢を成功させるファーストステップは、妻のサポートを得られることとも言えるのです。というのも、基本的には夫は自分の夢をひとりで叶えたいのではなく、妻や子どもたちと一緒に達成したいと思っているからです。

 

夫婦はお互いの理解や協力があって円満な生活が続いていくもの。そんな基本の原則を忘れずにいることが、離婚の危機を招かないポイントでもあるのです。

このニュースに関するつぶやき

  • 夫の金銭面での支えは貰うけど、夫の夢を支えるのはイヤなんですね。香川さんは、次は立派な奥様ができるといいですね。
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