カーナビだって、小型化したら「いいことだらけ」になるはずだ

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2017年04月07日 13:12  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

音声認識技術をフル活用すれば、モバイル機器は自ずと小型化する。それは結局、文字入力のための機構が不必要になるからだ。

ということは、カーナビだってもっと小さくなるはずだ。

我々が知っているカーナビの形は、大体6インチほどの長方形画面である。だが、テレビというものがベニヤ板と同じ薄さになったように、カーナビだってその姿が大きく変わるに違いない。

いや、すでにそうなっている。

「ハンズフリー」の普及を目指して

クラウドファンディングサービス『Kickstarter』に、またしても興味深い製品が登場した。

『Chris』というものだが、要はカーナビにプラスアルファを加えた製品である。円盤型で、取り外せば片手に収まるほどのサイズだ。開発者はドイツのスタートアップである。

人工知能が搭載されているこの製品は、ハンズフリーを売りにしている。ドライバーの話す単語を学習し、その結果として画面に触らず操作ができるということだ。カーナビというよりも、コ・ドライバーである。

そうしたテクノロジー自体は今では物珍しくないが、これが車内用品ということに注目すべきである。

いわゆる「ながらスマホ」による自動車運転は、しばしば最悪の事故を招く。運転中にスマホを操作した結果、数名の尊い命が巻き込まれてしまったということは残念ながら頻発している昨今だ。

その視点で語るなら、ハンズフリーはまだまだ普及していないとも言える。

また、Chrisに搭載されている音楽配信サービスはSpotify、Apple Music、Google Musicの3種類。それに加え、スマホからの楽曲転送も可能だ。用途は幅広い。

小さいことはいいことだ

もちろん、カーナビとしてのマッピング機能も充実している。小さな画面ではいささか不安に感じる人もいるかもしれないが、それを補って余りある「小ささ故の利便性」がやはり存在する。

価格はKickstarterのキャンペーン内では179ユーロ(約2万1,000円)。すでに目標額の数倍の資金を集めていて、発送は今年12月を予定している。製品化までそれなりの時間を要するが、量産に成功すれば大きな話題を呼ぶに違いない。

次世代のカー用品として、Chrisは期待の逸品である。

【参考・動画】

※Chris: Your digital co-driver with Artificial Intelligence

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