「英語が苦手」でもココだけおさえれば伝わる! すぐに使える話題の英語本

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2017年04月07日 20:04  新刊JP

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新刊JP

『会話もメールも英語は3語で伝わります』(ダイヤモンド社刊)
外国人と話すとき、心の準備はできていても、実際に話す場面になるとしどろもどろになってしまう。

「街中で急に道を聞かれて、何と言っていいのか分からずに無視してしまった」
「仕事中に英語で問い合わせがあり、しばらく社内が騒然としていた」


こんな経験はしたことがないだろうか。ネイティブではない私たちは、普段から英語を使っていなければ語学力が衰えるのは当然。とはいえ「継続的に英語を使う環境に身を置く」のは難しい。では、いつでも英語が伝えられるようにするにはどうすればいいのか?

■伝わらない英語をやめて、伝わる英語を話すためには?

今話題になっている英語の本といえば『会話もメールも英語は3語で伝わります』(ダイヤモンド社刊)だ。

本書の著者は、特許翻訳者の中山裕木子さん。今年2月には日本テレビで放送されている「世界一受けたい授業」に出演し、「英語は3語で伝わる」をテーマに授業を行い、大きな反響を呼んだ。

しかし、「3語で伝わる」とは一体どういうことなのか?

この本の冒頭に書かれていることは、「かっこいい英語」を使ってしまうことのデメリットである。

「かっこいい英語」とは、学校で習ったような難しい構文のこと。
SVOO/SVOC構文や「It is 〜 for … to do」(…がするのは〜である)を使った形、そして「There is / are」構文のことだ。

確かに、いざ話す時には、学校で習ったちゃんとした文法で話さないと相手に伝わらないのではないかと思い込みがちだ。しかし、もっとシンプルに考えなければ、実践で英語は使えない。目的は「ちゃんとした英語の文章を作ること」ではなく「伝わること」ではないか

その点を踏まえて、「3語」で伝わる英語について探って行こう。

■実際に英文を読み比べてみると一気にシンプルに!



まず、「3語の英語」のメリットを紹介する。それは以下の3つだ。

1、結論(動作)がすぐに伝わる
2、組み立てやすくなり、誤りが減る
3、コミュニケーションのスピードが上がる

これだけでは具体的にどういうことなのか分からないだろう。
本書の冒頭の例文がとても分かりやすいので引用してみよう。

Aさん:What is your job?(あなたの仕事は何ですか?)
Bさん:My job is an English teacher. What about yours?(英語の講師です。あなたの仕事は?)
Aさん:I am an editor of books.(書籍の編集者です)
Bさん:Are you?(そうなんですね?)
『会話もメールも英語は3語で伝わります』P7より引用

この使用単語数は21ワード。be動詞が頻出していて、長くなってしまっている。これは日本人の癖だと著者は述べる。これを短くすると…

Aさん:What do you do?(あなたは何の仕事をしているのですか?)
Bさん:I teach English. What about you?(英語の講師をしています。あ0なたは?)
Aさん:I edit books.(書籍の編集をしています)
Bさん:Great.(そうなんですね)
『会話もメールも英語は3語で伝わります』P7より引用

ぎゅっと縮まり、14ワードになった。特に「My job is〜」「I am〜」はbe動詞から動作を表す動詞に置き換えることで短縮。最後の相槌も、「Great.」とポジティブになった。

最初の2語…つまり、主語と動詞で大方のことが伝わるようになるのがこの「3語の英語」だ。英語の文章を組み立てるための基本テンプレートは以下の通りとなる。

1、伝えることを整理する
2、主語を選ぶ
3、動詞を選び、文を組み立てる
『会話もメールも英語は3語で伝わります』P119より引用

こう考えれば、英語は難しくないはずだ。基本テンプレートをおさえ、それと元にして伝わる文章を組み上げていく。それだけでいいのだ。



本書では「3語の英語」を伝授するとともに、抑えるべき基本動詞、「3語」を基盤にした長文の作り方、これまで習った英語の文法でバッサリ捨てるべき点などを解説。かなりシンプルな内容だが、英語観は変わるはずだ。

先日海外旅行に行ってきた私だが、その前に読んでおきたかった一冊である。

(新刊JP編集部/金井元貴)

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