日本サッカーのレジェンド「キングカズ」に学ぶ、挫折を乗り越えるための姿勢

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2017年04月16日 22:43  新刊JP

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『BOA SORTE KAZU』(東邦出版刊)
日本サッカー界のレジェンドといえば「キングカズ」こと三浦知良選手だ。

プロ32年目となる今シーズン。
3月12日、第3節のザスパクサツ群馬戦で自身の持つJ2最年長得点記録を50歳14日に更新するゴールを決めた。

長きに渡り、プレーやパフォーマンスでサッカーファンを楽しませてくれるカズ。50歳となった今も、変わらずそのプレーで観る者を魅了し続けている。

そんなカズが、『BOA SORTE KAZU 三浦知良フォトブック』(三浦知良著、東邦出版刊)というフォトブックを今年2月に出版した。

カズの50年を振り返るという意味合いとは違う本書。冒頭で「僕は基本的に振り返ることが好きじゃない。後ろには夢がないからだ」と語るように、過去を懐かしむために企画された本ではない。
カズにとって昔の写真を見返す行為は、「過去を振り返るというより、かつての“今を必死に生きる自分“との対話に近い。過去の自分から刺激を受け、これからも一分一秒も無駄にせず、サッカーに打ち込んでいこうと気が引き締まる」ということなのだ。

15歳で単身ブラジルへ渡りプロ契約を果たし、Jリーグ創立時からスター選手として活躍し続けているカズ。だが、そのサッカー人生はご存じの通り、栄光ばかりではない。 1993年の「ドーハの悲劇」、98年、夢だったワールドカップ直前での日本代表落選…。ゼロ円提示も受けている。

大きな挫折を何度も経験し、その度に乗り越えてきた。
「挫折を何度も乗り越えてきた経験があるから、悔しさや失望感を、底から這い上がるエネルギーに変えられる力が自分にはあると思っている」とカズ自身も語っている。

サッカー選手に限らず、多くの人が成功と失敗を繰り返し、人生を歩んでいく。
カズが言うように、成功したときにおごるかおごらないか、失敗したときにあきらめるかあきらめないかで、その後に大きな差が出るのだ。

「もう一度J1でプレーするというのが僕の目標の一つだ」という。J2で戦う横浜FCのJ1昇格。そして、J1でカズダンスを踊る姿を見たいファンは多いだろう。

カズの言葉から刺激をもらったり、素晴らしい写真の数々を見て「ヴェルディ時代のコカ・コーラのロゴが入った緑のユニフォームが懐かしい」なんて思ったりもするかもしれない。

本書を読んで一番思うのは、サッカー選手としてはもちろん、人間として「カズはやっぱりかっこいい!」ということだ。そして、スタジアムに足を運んで、生でサッカーを楽しみたくなる1冊だ。

(新刊JP編集部/T・N)

このニュースに関するつぶやき

  • 挫折も成功も、夢に向かう自分にしたらプロセス以上の何物でもないということだろう。素敵だと思う。オレもそうありたい。
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