チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグが18日に行われ、日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターとアトレティコ・マドリードが対戦した。岡崎は先発出場している。
クラブ史上初出場のCLでベスト8まで駒を進めたレスター。第1戦では敵地で敗れたものの、最小失点にとどめて、ホームでの逆転突破に望みをつないだ。一方、昨年ファイナリストのアトレティコは、レスターがここ3試合勝利から遠ざかっているのに対し、10試合無敗をキープ。好調の勢いをそのままに2年連続のベスト4入りを狙う。
レスターはロベルト・フートが出場停止だが、主将のウェズ・モーガンが先発に復帰。岡崎、ジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マフレズ、ウィルフレッド・ディディらがスタメンに入った。一方のアトレティコはエースのアントワーヌ・グリーズマンを始め、ヤニック・フェレイラ・カラスコ、サウール・ニゲスらが先発メンバーに名を連ねた。
ホームのレスターは21分、ヴァーディがディディのスルーパスでペナルティエリア内左に抜け出してマイナスの折り返し。岡崎ニアサイドに飛び込んで合わせるが、シュートは枠を捉えられなかった。レスターが立ち上がりから攻勢に出ていたが、先制したのはアトレティコだった。26分、左サイドのフィリペ・ルイスからのクロスを、中央のサウールが頭でゴール左隅に叩き込み、先制点を奪った。
追い付きたいレスターは34分、こぼれ球に反応したマフレズがエリア内左から右足ダイレクトボレーを放つが、シュートは相手GKヤン・オブラクにキャッチされた。前半はアトレティコの1点リードで折り返す。
3点が必要なレスターは岡崎とヨアン・ベナルアンを下げ、レオナルド・ウジョアとベン・チリウェルを投入して後半を迎えた。すると61分、チリウェルがエリア内左からシュートを放つと、ガビのブロックに阻まれるが、こぼれ球をエリア内右のヴァーディが右足シュートで押し込み、同点ゴールを奪った。
勢い付くレスターは68分、エリア内中央のヴァーディが右サイドからの折り返しを、右足ダイレクトで叩くが、相手DFにブロックされる。押され気味のアトレティコは69分、カラスコを下げてフェルナンド・トーレスをピッチに送り出した。
レスターは76分、エリア手前からのFKでマフレズが右足で直接狙うが、シュートはクロスバー上に外れた。最後までゴールを狙い続けたレスターだが、アトレティコの堅守に阻まれて追撃は実らず、このまま1−1でタイムアップ。2試合合計1−2で初のCLはベスト8敗退で終わったが、ホームの観客はスタンディングオベーションで選手の健闘を称えた。一方のアトレティコは2年連続でベスト4に駒を進めた。
【スコア】
レスター 1−1(2戦合計:1−2) アトレティコ・マドリード
【得点者】
0−1 26分 サウール・ニゲス(アトレティコ)
1−1 61分 ジェイミー・ヴァーディ(レスター)