しかしこの出来事は、5歳のサル君にとってトラウマになってしまった。ケイトリンさんは「ママ、今日は大丈夫? また発作が起こるの? 今日ママは死んじゃうの?」と連日何度もサル君から訊ねられるという。それを聞いた隣人のジェシカさんは、同州サン・タン・バレーの消防署「Rural Metro Fire」に連絡し、サル君のために何かできないかと相談した。
そして4月14日、「Rural Metro Fire」はサル君を「勇気と素早い行動で妹と母親の命を守った」としてその行為を称え、表彰した。消防団員たちが特別に出動させた消防車にご機嫌な様子で乗り込んだサル君は、消防署からの感謝状と消防団員が普段着用しているユニフォームシャツ、パッチやヘルメット、救急救命キットなどをプレゼントしてもらったそうだ。
「Rural Metro Fire」のスポークスマン、ショーン・ジルランドさんは「サル君のケースはいい例です。このニュースをきっかけに他の親御さんにもお子さんに、緊急時の対応について『どんな時に911をするか』、『どのように911をダイヤルするか』、『もし火事などが起こった時にはどのように家の外に出るか』、『緊急時には何をしなければならないか』などを話しあってもらいたい」と述べている。