カナダの現役子育てママが、子守用IoT製品を開発

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2017年05月30日 10:42  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

IoTは、決して複雑なものではない。

平たく言えば、あらゆる物体の動作をインターネット経由でユーザーに伝えるということだ。

たとえば、ドアノブの開閉動作を家主のスマートフォンに通知すると、何が起こるのか。その部屋にいつ人が出入りしたかということが、世界のどこにいても分かるということだ。

これを使えば、子育ての在り方も大きく変わるはずである。

ふたりのママ友がKickstarterに挑戦

カナダ・カルガリーに住むふたりの女性、クリスタとリサ。彼女たちは日々子育てに励む、どこにでもいそうな感じのお母さんだ。

そんなふたりが、クラウドファンディングサイト『Kickstarter』に製品を送り込んだ。それが『DECCO』である。

部屋で遊んでいたはずの子供が、突然いなくなる。母親にとってはちょっとした「!」である。それがトイレやキッチンに行くのならいいが、何かのはずみで幼児が自宅の外を出てしまったら……。

だが、DECCOがあればその心配は不要だ。これはドアノブに書ける運動センサー製品で、子供がドアを開けたらBluetoothを使って母親のスマホに通知されるようになっている。

それだけの機能だが、母親にとっては非常に心強いものでもある。

そもそもこういう製品には、あまり複雑な機能は必要ない。ガジェットマニアの男は「より多機能」を求めがちだが、子育て中の母親が要求するのは「便利で単純」である。現役ママのクリスタ&リサは、それをよく承知しているということだ。

日本への発送は未対応

DECCOは最大3台のモバイル機器と接続することができる。つまりその家にいる家族やママ友と情報を共有することができるというわけだ。

気になる価格は、75カナダドル(約6,100円)からの出資で1台提供という設定である。だがよく調べてみると、DECCOは日本への発送に対応していない。恐らく、Wi-FiやBluetooth使用機器の日本輸出は総務省から認証を取得しなければならないということを心得ているのだろう。

逆に言えば、クリスタ&リタはこれから総務省に掛け合い、日本輸出を目指すのではとも予測できる。

いずれにせよ、このDECCOは子供の安全を見守るIoT製品として、今後の普及が期待される。

【参考・動画】

※ DECCO the Toddler Monitor – Kickstarter

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