AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16・セカンドレグが31日に行われ、浦和レッズは済州ユナイテッド(韓国)と対戦した。
アウェイでのファーストレグを0−2で落とした浦和。勝利が必須の中、ファーストレグからは先発を2人変更してきた。宇賀神友弥に代わって駒井善成が、ズラタンに代わって李忠成が起用されている。
ファーストシュートは浦和。1分、右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、前線の連携から最後は興梠慎三が角度のないところからシュートを放つ。惜しくもポストに阻まれてしまったが、浦和が立ち上がりから攻撃的な姿勢を見せた。
試合は18分に動く。浦和は左サイドでFKを獲得。柏木陽介がクロスを供給すると、これを興梠が頭で合わせてゴールを挙げ、2戦合計スコアで1点差に迫る。勢いづく浦和は31分、PA外から李が左足で狙っていったが、これは再びポストに阻まれた。
攻め立てる浦和は33分、ついに2戦合計スコアを振り出しに戻す。興梠のラストパスを受けた李が左足で沈め、前半のうちに浦和が試合をイーブンに。逆転に向けて、さらに士気が高まる。
後半も攻め立てる浦和。まずは52分、右サイドから入ってきた駒井が左足を振り抜いたが、これは相手GKの正面を突く。72分には興梠の落としから槙野智章がオーバーヘッドシュートで狙ったがこれも相手GKがキャッチ。3点目とはならない。
80分、済州はチョ・ヨンヒョンが興梠へのタックルで2枚目のイエローカードを受けて退場に。数的優位に立った浦和だったが、3点目を決めることはできず。2戦合計スコア2−2で90分を終え、試合は延長戦に突入した。なお、延長戦からはアウェーゴールルールは適用されない。
そして114分、ついに浦和が試合をひっくり返す。途中出場の高木俊幸が左サイドからクロスを入れると、大外で待っていた森脇良太が蹴り込んで待望の3点目を挙げた。このゴールが決勝点となり、浦和が大逆転でACLベスト8進出を決めている。
準々決勝の対戦カードは、6月6日に行われる抽選で決定する。
【スコア】
浦和レッズ 3−0(2戦合計:3−2) 済州ユナイテッド
【得点者】
1−0 18分 興梠慎三(浦和レッズ)
2−0 33分 李忠成(浦和レッズ)
3−0 114分 森脇良太(浦和レッズ)