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未就学児のむし歯、親の教育歴が影響

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2017年06月05日 12:02  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

約3万5,000人のデータから分析


画像はリリースより

 親の教育歴によって、未就学児の「むし歯の健康格差」が生じることが、東北大学の研究で明らかになりました。親の学歴が中卒・高卒の家庭では、大卒以上の家庭と比較し、虫歯の治療経験がある子どもが多ったのです。

 虫歯は、所得や学歴が低い人ほど多いことが知られています。しかし、この格差が、子どもの成長に伴ってどのように推移していくかの報告は世界的にも少なく、未就学児についての報告はありませんでした。

 そこで、東北大学大学院歯学研究科の相田潤准教授のグループでは、厚生労働省が実施する「21世紀出生児縦断調査」のデータを使って、未就学児のむし歯治療経験の推移を分析。この調査は、全国の2001年生まれの子どもを追跡しているもので、研究グループは、3万5,260人の子どもたちが過去1年間にむし歯治療を受けた割合を、2歳6か月から5歳6か月までの期間について分析しました。

年齢が上がると格差も拡大傾向

 過去1年間のむし歯治療を受けた全体の割合は、2歳6か月で10%未満でしたが、5歳6か月になると30%以上に増加しました。また、親の教育歴が低い家庭の子どもでは、むし歯治療経験は8.5%から41.5%に増加。一方で、教育歴の高い家庭の子どもでは5.6%から31.5%の増加でした。家庭の教育歴により、むし歯の健康格差が拡大傾向にあり、これは統計学的にも有意な格差でした。子どもの成長に伴うむし歯の健康格差の拡大が、国の代表データからも確認されました。

 このような健康格差は、保健医療の知識の差というよりも、知識を行動に移せるだけの時間的・経済的な生活の余裕の差から生じる部分が大きいことがわかっています。そのため、個人レベルではなく、乳幼児健診の場や、幼稚園や保育園などでの対策が格差の縮小に有効と考えられます。また、むし歯予防の観点から、研究グループでは「フッ化物塗布や、砂糖を含む甘い飲み物をやめて麦茶にすること、親が仕上げ磨きをするなどの生活習慣も重要です」としています。(菊地 香織)

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