■そもそも朝ごはんは食べなきゃダメ?
朝は眠いし食事をするより寝ていたい……そんな声も聞こえてきますが、朝ごはんを食べる時間をケチってはダメ! 同じ人で比べた場合、朝ごはんを食べたときは食べないときよりも作業効率がよいのです。午前中と午後の体調が同じであれば、頭が疲れていない午前中のほうが作業効率はいいはずです。そんな午前中の時間を朝ごはんを食べなかったばかりに非効率に過ごすのは、かなりもったいない。だから、朝ごはんは食べたほうがいいのです。
■ごはん? パン? どっちがいいの?
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そこで問題になるのが朝ごはんに食べるのはごはんがいいのか? パンがいいのか? ということ。これは一長一短があります。まず栄養の面では、ごはんはおかずの塩分が高くなるので高血圧の人にはちょっと……といわれたりすることもありますが、食塩が入っていないパンは美味しくないものがほとんどです。また、よく比較をされている食物繊維含量は白米と白パンであれば、確かに白パンのほうが多いですが、1日に必要な量から考えると特記するほどの差は生まれません。それよりも何よりも食べる量がモノを言いますので、「量」に気をつければ引き分けです。
手軽さでは、コンビニでおにぎり等を買う場合もあるとは思いますが、一般的には買うだけで食べられるパンのほうが有利。コスト的には、米を購入して炊くという手間をかけられるのであれば、ごはんのほうが有利ということになります。どちらが自分のライフスタイルに合っているかを考えて選べばよいと思いますが、どちらを選ぶにしても、単品では栄養のバランスがよくありません。「おかず」を組み合わせることでよりよい朝ごはんになります。とはいえ、朝から食事の用意にばかり時間をかけられません。おかずは手軽に用意しましょう。
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■ごはん派のお手軽おかずと食べ方のコツ
・納豆
・冷ややっこ
・卵焼き
などから1品
+野菜の煮物(夕食の残り物でOK)
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ごはんはまとめて炊いて1食分ずつ小分けにして冷凍。食べる時にレンジで解凍するとよいでしょう。最初はスーパーで購入して常備しておけるものが手軽だと思います。汁や漬物は塩分が上がってしまうので、食べないほうがベター。
■パン派のお手軽おかずと食べ方のコツ
・目玉焼き
・ハムエッグ
・ツナトースト(パンとセットですが)
・サンドイッチ(パンとセットですが)
などから1品
+サラダ
パンに挟んだりパンに乗せて焼いたりすると栄養のバランスがとりやすくなります。パンなどに挟んでも野菜が少なくなりがちなので、もう1品追加するとより栄養のバランスがよくなります。ツナやソーセージなどが挟まっている惣菜パンもよいと思います(あんパンやクリームパン、メロンパンなど菓子パンはNGです)。これにヨーグルトや牛乳などを足しても合いますね。
上記はあくまで「例」です。自分の生活に合ったおかずを選んでください。和風・洋風など合うおかずは異なりますが、いずれも「主菜」と呼ばれる肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質源と「副菜」と呼ばれる野菜のおかず(ビタミン、食物繊維が多い)を揃えることがよりよい朝ごはんポイントです。