「見える化」は効果絶大! “怒り”を10点満点で採点してみよう

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2017年06月23日 12:00  citrus

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怒りの体質を改善するテクニックのひとつに、「スケールテクニック」(怒りの温度計、怒りのものさし)という技があります。「アンガーログ」(イラッとメモ、腹立ち日記)と併せて使うことでより効果的になりますので、ご紹介しましょう。

 

「スケール」とは、名詞でものさし、動詞で測る(計る)、つまり、怒りを数値化するテクニックです。怒りには、「重さ」や「長さ」のようにサイズを測る「単位」がないため、どのくらい強く怒っているのかがわかりません。そこで、自分の怒りに尺度をつけて、「見える化」し、レベル分けすることで怒りをコントロールしやすくするのです。

 

効果(メリット)としては、怒りが意外に幅広い感情であること(人によって異なる)が理解できます。また、怒りの強度幅を段階的に確認でき、これまで感じていた怒りが相対的に小さいものと理解できます。

 

テクニックの使い方はこうです。10点満点で、穏やかな状態を0点として、人生最大級の怒りを10点とします。1、2、3と小さい数字から上にいくほど怒りの度合いが強くなります。大きく分けて、0点を穏やかな状態とすると、1〜3点は軽い怒り、4〜6点は中程度の怒り、7〜9点は強い怒り、10点は人生最大級の怒りとなるでしょうか。また、「3点は不愉快」、「5点は憤慨」など、各点数に応じた怒りのボキャブラリーを決めておくと、点数化しやすくなります。

 

さあ、この1週間を振り返って、イライラしたこと、ムッとしたこと、頭に来たことを書いて(アンガーログ)みてください。そして、その怒りに点数を付けてください。私の場合、「女房から嫌味を言われ、ムッとした」というのがありました。この点数は「3」です。しかし、人に寄っては「1」かもしれなし、「5」かもしれません。人に寄って点数が違って当然ですし、怒る傾向も違います。自分がどういう時に強く怒って、どういう場面であまり怒らないかがわかればしめたものです。強く怒る時(場面)に気を付ければいいのです。

 

この作業を繰り返していくと、自分の怒る傾向が明確になってくるばかりか、「何であんなことで頭に来ていたんだろう」と怒りそのものにバカらしさを覚えるようになります。「アンガーログ」同様、これが狙いです。

 

小さなメモ帳で構わないので、そこに怒りを書き、その怒りに点数を付けてください。「アンガーログ」と「スケールテク二ック」を用いることにより、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」を実感できるようになるでしょう。

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