コレクションでは、ユニフォームの機能性と遊びが両立する様々なセットアップを発表。中盤はコンセプチュアルアートの第一人者として知られるローレンス・ウィナー(Lawrence Weiner)の作品から、タイポグラフィー「STASIS AS TO VECTOR ALL IN DUE COURSE」のアートワークをテキスタイルに取り入れた。スリーピーススーツは、ウエスタンフリンジや収縮したダウンベストとボトムを合体。MA-1スーツはタキシードディテールとリフレクターストライプが特徴で、終盤は3層通気性テクニカル素材の機能を持った新しい解釈のシングルブレストスーツが登場した。
「日常の上に成り立つデザイン」がブランドコンセプトのサカイは、普遍的な服のルールを取り入れながらそれらを崩し、組み合わせやエレガントな要素を加えることによって新しいクラシックスタイルを提案してきた。新作の2018年春夏コレクションでは、作り手の意図と受け手の解釈のバランスを探り、受け手それぞれの物語を書くことを促して、自分自身とのつながりや意味を見出す自由を与えたという。
■sacai:2018年春夏メンズコレクション