上野動物園は4日、6月12日に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんの身体測定の結果を公表した。
7月2日に行った20日齢の身体測定では、前回6月22日の測定で283.9グラムだった体重が607.9グラムに、体長は17.6センチから23.4センチに成長した。地肌が黒く見えていた目の周りや足、肩から背中への帯には黒い毛が生えてきている。また、前足の爪も見えるようになり、保育器の中で持ち上げる際には爪がシーツに引っかかるようになった。まだ目は見えておらず、「すじ状」に見えているまぶたが開くのは40日齢頃で、歯は80日齢頃に生えてくるという。上野動物園は、赤ちゃんの成長は標準的で、経過は順調としている。
母親の「シンシン」も、赤ちゃんを抱いて授乳したり、舐めて排泄を促したりと育児は順調。子の世話をしているところにタケなどを差し出しても、餌を受け取らずに子の世話を続ける子煩悩な姿もみせているという。