「不動産投資は医師に向いている投資法」その理由とは?

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2017年07月12日 18:03  新刊JP

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『レバレッジ不動産投資』 著者の本間けい氏
公務員や医師、士業など社会的に信頼されやすい職についている、いわゆる「高属性」と呼ばれる人々は、おそらく一般の人たち以上に「投資」の話が入ってきやすいだろう。

しかし、どんな人でも成功の確度が高い投資をしたいもの。
その意味で『レバレッジ不動産投資』(サンライズパブリッシング刊)は役に立つだろう。
著者の本間けい氏は現役の医師であり、病院に勤務をしながら不動産投資を実践し、34歳にして7棟の不動産を経営している。

本間氏が語るところによると「不動産投資は医師に向いている投資法」だという。
それは一体なぜだろうか? その理由についてお話を伺った。

(新刊JP編集部)

■なぜ現役の医師が不動産投資をはじめるのか?

――『レバレッジ不動産投資』を執筆した経緯を教えてください。

本間:私が不動産投資を始めたのは2年ほど前の春になるのですが、それ以来世界が広まった感覚があります。

これまでずっと医師として病院の中で仕事をしてきて、かなり閉じたコミュニティにいたのですが、不動産投資についてのブログを通じて、魅力的な方々とつながることができました。その中で、投資の始め方について教えてほしいという声を多くいただき、私の経験や知識をお伝えできればと思って本を書くことにしました。

――本間さんが不動産投資を始めたきっかけはなんですか?

本間:医師として勤務をしている中で、これはかなりのオーバーワークだと思うことがありました。ほぼ毎日朝6時台から夜中の2時まで働き、医療の世界は医師の自己犠牲の上で成り立っているところがあります。勤務医の一部の世界では、もはやある種のボランティア的な発想がないと耐えられず、現場はかなり疲弊しています。
その中でもし自分が倒れてしまったら、誰が家族を支えるのかということを考えたときに、もう一つ別のキャッシュポイントがあれば安心だと思ったのが一つめのきっかけです。

二つめのきっかけは、実は勤務医はあまりお金がないんです。平日当直をこなして、それから別の病院でアルバイトをし…ということをしないとなかなか満足のいく収入になりません。

――それは意外です。

本間:そうなんです。大学病院の勤務医だと30代ぐらいまでは基本給は20万円から25万円程度です。その後講師などになる事で、年収は700万円ぐらいまでいきますが、講師になれるのは、医局員のごく僅かです。その上で夜間当直をこなしたり、休日に地方の病院で診察をしてお金をもらったりということをします。

――自分の時間がまったく取れませんね。

本間:だから自己犠牲とも思えるんですよね。時間がないとクリエティブな発想ができず、仕組みを改善することもできない。もう少し勤務医の間にもお金がまわってくると、医療もダイナミックに変わってくるのではないかと思います。

そういう意味でも、医師は本業とは別にキャッシュを生み出せるポイントを作るべきでしょう。

――本間さんはご結婚されているんですよね。

本間:はい、結婚しています。

――お子さんはいらっしゃるんですか?

本間:3人います。

――もしご家族がいなかったら、不動産投資をしていたと思いますか?

本間:そうですね…。不動産投資を始めたいと思った大元のきっかけは、妻が妊娠をしたときに「家族を守るにはどうすればいいだろう」と考えたことでした。そういう意味では不動産投資に向かわせたのはまさに家族の存在ですね。

――医師というと高給でお金に不自由しないイメージがあるのですが、そうではないんですか。

本間:そのイメージはおそらく開業医の方々に対するものだと思います。勤務医はというと、確かに年収1000万円から1500万円くらいの方々が多いと思うのですが、税金の負担もそれなりに大きくなります。

――年収1000万円を超えると負担がきつくなるといいますよね。

本間:まさにその通りです。他にも学会なり出張費なりというところで出費がかさみますから、お金を持っていないんです。貯金もあまりできない。全員が全員そうではないですけど、そういう医師は多いはずです。

――その事情ですと、投資を始めるのも頷けます。その中で不動産投資を選んだ理由はなんですか?

本間:医師にとって不動産投資は、とても合う投資ではないかと思います。それは、不動産投資は金融機関からの融資を引いて初めてできるという点に理由があります。

不動産投資の場合、1億円や2億円といった物件を購入します。その額のお金をポンと出せるかというと、ほとんどの人はできないでしょう。だから金融機関からの融資を受ける必要があるのですが、その場合、医師や士業、公務員といった社会的信頼度の高い職業は、属性が評価されるので融資を引きやすいのです。

また、不動産購入後も管理会社に管理を委託ですから、運営を仕組み化がしやすい部分もメリットです。だから普段忙しい人にはうってつけの投資法だと思いますね。

――実際に不動産投資をやろうと思ってから不動産を購入するまでの準備期間はどのくらいでしたか?

本間:だいたい1年半くらいですね。不動産がなかなか購入できなかったという背景もありますが。その間は知識を身につけていました。

――今は何棟の物件をお持ちなんですか?

本間:今は7棟です。

――2年で7棟はペース的に早いのでしょうか?

本間:そうだと思います。今は家賃収入で年収2億円、1年で1億円アップのペースですから、進みとしては早いほうですね。

――不動産投資といっても、本間さんはマンションをまるまる1棟購入する「一棟買い」のタイプの投資法です。それなりに大金が動くと思いますが、購入時の心境は?

本間:初めて購入したのは9600万円の物件でしたが、さすがに怖かったですよ(笑)何もかもが初めての経験でしたから。ただ、自分の目標なり、今の生活のリスクを考える中で、投資に踏み切ってみようと覚悟しました。

(後編に続く)

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