銀座一流クラブのママが伝授! 成功者が実践している「お断わり」の極意7箇条

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2017年07月13日 16:00  citrus

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■成功する人は「お断わり上手」な「頼み上手」

 

銀座のママとして長年仕事をしていると、さまざまな人との出会いがあります。政界・財界・芸能界、スポーツ界で活躍する方もいらっしゃいますし、お客様だけではなく、銀座で働く先輩の女性たち、同僚や後輩、現在「クラブ由美」に在籍する女性たちとの出会いもまた縁です。

 

銀座は多くの人間模様が交錯する場所。幾多の成功者も見てきましたが、仕事ができるから、美人だから成功できるとは限らないという現実も数多く見てきました。

 

 

■断わることで、相手からより信頼されることもある

 

さて、成功した人の「共通点」を考えていてふと気づいたのは、成功されている人、周囲にも優秀な人が多い人はみんな「断わり方」が上手だということです。注意深く見させていただくと、本当に「できる人」「信頼されている人」は、「引き受け方」より「断わり方」がことのほか上手なように思います。

 

しかも、断わられた人はけっして気を悪くしていない。それで人間関係が悪化したりはしないのです。むしろ断わられているのに、心地よさそうだったりもします。断わっておきながら、相手からより信頼され、断わったことが次につながる関係を築くことに役立っているように見えます。これぞ「お断わり上手」の極意かもしれません。

 

 

■「お断わり」が苦手な日本人

 

日本人はつい「たのまれると嫌と言いにくい」「面と向かって断わったら角が立つ」「冷たい人だと思われそう」と、本当は断わりたいのに引き受けて、あとで後悔することが多いようですが、私も若い頃は「断わりベタ」でした。断わりきれずに知り合いにお金を貸してしまい、お金が返って来ないばかりか、相手との関係も壊れてしまったことが何度かありました。「断わり方」は、実は「引き受けること」よりも大切なことではないでしょうか。今回は、私が長い経験の中から「お断わりの原則」を少しお教えできたらと思います。参考にしてみてくださいね。

 

 

■「お断わりの原則7箇条」

 

1.あいまいに返事をしない

「考えてみます」「だいじょうぶかも」「なんとかしてみるけど」はNG。

断わりたいなら相手に期待をもたせる返事はやめましょう。あいまいな返事をすると、人によっては「引き受けてもらった」と思いこんでしまいます。結局引き受けられなかった場合「期待してたのに」と、はっきり断わる以上に失望させることにもなります。

 

2.相手の依頼を頭から否定しない

「そんなことを言われても無理なものは無理」

「こっちの状況も考えてよ、ぜんぜん無理です」

「よくそんなこと今たのめますね」

こんな断わりかたをされたら、誰でもムッとします。 相手の人格まで否定する言い方は避けること。

 

3.「お礼」と「お詫び」でサンドイッチにして断わる

たとえば飲み会のお誘いを断わるときは、

「誘ってくれてありがとう」=お礼

「残念ながらきょうは行かれないの」=お断わり

「せっかくのお誘いなのにごめんなさいね」=お詫び

 

仕事などの依頼を断わるときは、

「申し訳ありません」=お詫び

「お力にはなりたいけれど今は繁忙期でどうしてもお引き受けできません」=お断わり

「ご理解いただきありがとうございます」=お礼

 

4.断わりっぱなしにせず代案を用意する

「今日中の仕事」「残業」を頼まれた場合などは、

「どうしても今やっている仕事を優先しなくてはいけないので、今日中の締め切りだと難しいです。明日の朝イチから取りかかって昼までに仕上げる、ことはできますがそれでどうでしょう?」

 

「ほかの仕事で忙しいんで、ぜんぜん無理です!」よりずっといいですよね。仕事ではなくても「今日は無理だけど来週の今日ならOK」とか「PTAの役員はできないけど、当日のイベントのお手伝いならできます」などの「代案」は、角を立てずに断わるための「武器」のひとつ。ただし自分で用意した代案も「やっぱりできません」は最悪です。

 

5.断わる理由が長いと言い訳にしか聞こえない

「あの〜現在A社とB社の案件を抱えておりまして、社内的には別件のプロジェクトが動き始めておりまして、それにつきまして先月の会議のときに課長からのご指示でこちらの資料集めもございまして……それと、個人的な用事も重なっており……」

 

長すぎます! 本当のことでも長いほど「言い訳」に聞こえますから、「理由は簡潔に」が原則。

 

「申し訳ありません。ちょうど複数の案件を抱えていて、手が回らないため、すみませんがお引き受けできません」

が正解。

 

6.できるかぎり「ウソの言い訳」はさける

「その日は先約があって」「今日はちょっと体調が悪くて」といった「ウソの理由」も時には使わざるを得ないことがありますが、すぐバレるようなウソや、妙に手の込んだウソは論外です。

 

原則は「なるべく正直に」が結局正解。とくに行動範囲の近い人に対してのウソは禁物。ママ友のランチの誘いを「子どもが熱出しちゃって」などと断わって「え、さっきうちの子と公園で遊んでたわよ」などということも。

 

7.断わる基準を決めておく

迷っているうちずるずる引き受けてしまう、というのは最悪です。自分自身が迷わないためには「これは断わる」「こういう話は引き受ける」という基準を決めておくこと。 仕事でも遊びなどの誘いでも、自分なりの基準を決めれば、迷うことも少なくなります。

 

  • 相手だけが「ラク」をする頼み事なら断わる
  • 自分だけが損をするような頼みごとは断わる
  • 誰ででもいい仕事ならば断わる
  • 「知り合いの知り合い」の頼みごとは引き受けない
  • 体がきついと思う誘いは断わる
  • 得るものがまったくないと思えば断わる
  • 週末はプライベートを優先する
  • 借金と保証人は絶対に引き受けない

 

など。参考にしていただけたら幸いです。

 

【関連書籍】

『できる大人は、男も女も断わり上手』(ワニブックス「PLUS」新書)

 


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