“バブル”管理職世代と“ゆとり”若者世代。お互い「いい人」をやめればうまくいく

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2017年07月31日 16:00  citrus

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「ゆとり世代だからね……」

そんな勝手な「レッテル」に若者たちは迷惑をしています。

 

たしかに時代の傾向はありますが、全員が全員、ゆとり病にかかっているわけではありません。継続力も、突破力も、忍耐も、独創性もある。それにも関わらず、“このレッテル”のせいで若者がさらにやる気を失ってしまう…。この事実にも私たち管理職世代は責任を持たないといけません。

 

「ゆとりだね〜」は危険なワーディングと言えます。

 

いつの時代も若者への「レッテル」は存在します。「今の若者はゆとりだからね〜ヘボイんだよね〜」そういっている私を含む40代〜50代のバブル世代。我々もかつて「レッテル」を貼られていました。理解不能な「新人類」と呼ばれ、上司から鬱陶しがられました。

 

校内暴力がはびこり、職員室に殴り込むのが一部ではトレンドのようにすらなっていた世代です。ツッパリ、暴走族、今の50才以上の世代には高学歴な構成員も。それはいかにそれが「トレンド」「マジョリティ」であったかということを意味します。そしてチーマー、大学サークル全盛期、ディスコパーティ全盛期です。5月などは渋谷、六本木に20くらいあったディスコでのダンスパーティが乱立していました。場所も争奪戦です。まさにイケイケの世代達です。新入社員時代に「上司から殴られてぶん殴り返した」「上司の頭にみそ汁ぶっかけてやめてやった!」という友人も。

 

そんな私たち40〜50代の管理職世代は自分達世代の「懲りない熱さ」と今の「合理的思考を持つ冷静な若者」を比べて戸惑っているのです。もちろん社会経験の少なさを埋め、努力する、学ぶ、筋を通す、前向きに生きる、生きることを楽しむ、それは大前提です。ゆとり世代のあなたにはまず自分達の「すごさ」に気付いてほしいのです。それを強く前に押し出して欲しいのです。申し訳なさそうにしているのではなく、「自分たちの良さ」を管理職世代の前に、笑顔で熱く、突きつけて欲しいのです。それだけで、人生は変わると思います。

 

管理職のバブル世代と若者のゆとり世代について以下にまとめてみました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。管理職世代の方々と語らうときの「酒の肴」にもうってつけです。それではさっそくいってみましょう。

 

バブル世代は熱いぶん「トラブル」も多かった。

ゆとり世代は冷静なので「トラブル」が少ない。

 

今の街を見ればわかります。私達世代のディスコ(クラブ)はそこかしこで喧嘩、乱闘がありました。しかし、今のクラブはどうでしょう?とてもマナーが良く、昔が“もののふ”の集まりとすれば、今はまるでお公家さんの集まりのようです。あれだけ本能がむき出しの場所ですら、今は整合性がとれ皆が冷静なのです。クラブに行くのは20代〜30代前半、まさにゆとり世代です。これはある意味、私たち世代からすれば「大人だな」と感じる部分です。

 

バブル世代は肉食だったぶん多くの女性が傷 ついていた。

ゆとり世代は草食なぶん女性が自分のペースでやさしい恋愛ができる。

 

かつて我々の世代では恋愛において男性がとても強引でした。男性は危険な生き物として女性から警戒されていました。その象徴として「食い逃げ」という文化もありました。女性を強引に口説き恋愛男女関係になりそのまま知らん顔、あるいは「付き合って」と嘘をつき、そのままポイ。それを信じた女性が泣くという繰り返しです。このように自分勝手で強引な男性がいまは少なくなりました。見ていると女性が自分のペースで安心して恋を始められる、そんな時代に思えます。オスがこんなに安心で「紳士的な時代」はありません。

 

バブル世代は学生時代を「有閑」または「投資」の時代としか思えなかった。

ゆとり世代は学生時代から「職業」を意識し鍛錬している。

 

管理職のバブル世代には親の金で遊びまわり、留学や勉強をし、恋愛まで親の金という人もいました。ドライブも親の高級車をつかって我が物顔。関東には5000の大学サークルがひしめき「ただ遊ぶ」「なんだかわからないが何か挑戦をすればいい」が認められた時代。しかしそれはお金を稼ぐ視点からみれば「有閑」あるいは「投資」の時間でしかありません。

 

しかし、今は、サークルよりもインターン。大学の青春はもっとビジネス寄りです。そのためが遊び下手な若者が多いような気がします。もっと遊べ!と言いたい気持ちは私も同じです。だからもっと遊んでください。遊びを知らない大人はつまらないものです。しかし、そのキャリア志向には絶対的なプライドを持って欲しいのです。いまの40代〜50代にはなかった「ストイック」な良き青春の側面だと思うからです。

 

わたしたちバブル世代も、かつて上司世代から貼られた「レッテル」と戦ってきました。レッテルに打ち勝つ強さと勢いと「鈍感さ」を持っていました。「ゆとり世代」のあなたにもそのそうあって欲しいと思います。「いい人」をやめて「ゆとりの良さ」を強みとして、前に前に打ち出して欲しいのです。熱く来られたら、管理職世代も認めざるを得ません。根本的に情熱に脆い世代ですから。

 

そして40代〜50代のバブル世代の管理職のみなさん。我々はおそらくスタンスを変えられません。変える必要はないと感じます。僕もゆとり世代の若者に「メールでうじうじ言ってくるな!電話か直接話せ!」など頭ごなしに言います。なかにはそれで潰れる人もいます。しかしそれでいいと思っています。気を遣いすぎる必要もないと思っています。彼らがそれに打ち勝ってこそ、新しい世代の大人、新しい管理職世代が生まれ来るのだと思うからです。

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