一人っ子は恋愛も結婚もマイペース？

長子（きょうだいの一番上）はしっかり者、末っ子（きょうだいの一番下）は甘えん坊、中間子（3人以上のきょうだいの長子と末子以外）は八方美人、一人っ子（きょうだいがいない）はわがまま…などという「きょうだい型」別のイメージ。 心理カウンセラーであり「きょうだい型」についての著書がある五百田達成さんによると、「幼少期の環境は、大人になってからの性格や行動に大きな影響を与える」とのこと。 そこで今回は「一人っ子」の「恋愛の傾向」と「結婚の傾向」についてご紹介します！ ■甘えん坊だが束縛は嫌い。恋愛も常にマイペース！ 20〜30代の「一人っ子」で、恋愛において「きょうだい型の特性がつい出てしまった！」という経験を持つ女性に、どんな特性が出てしまったのか詳しく聞いてみました！ ●「一人っ子なので甘えん坊な面もあるが、ひとりの時間もほしい」（30歳） ●「親の愛を一身に受けたので、すっごく甘えん坊でわがままな態度を取ってしまう」（25歳） ●「男性に甘えるわりに束縛されるのが嫌で、熱しやすく冷めやすい」（32歳） ●「わがままを言う前にすでに全てが整った状態があり、何不自由ない生活を送らせてもらったので、何かしてほしいことを口にする前に動いてくれるような男性を知らず知らずのうちに選んでしまう」（27歳） ●「マイペース！構ってほしいときは彼の家に行くけど、普段は行かない」（39歳） ●「いつでも自分が話題の中心にいたので自己中。構ってほしいけれど、ずっと一緒にいるのは嫌なので、そのバランスがわからないと言われる」（31歳） 親の愛を一身に受けてきたため、甘えん坊だけどわがままという声が多数派。「彼に構ってほしいけれどひとりの時間も重要」というマイペースタイプも多いという結果になりました。 ■好きな相手には一心に愛情を注ぐけれど、飽きたらバッサリ切り捨てる 五百田さんによると、「一人っ子は揺るぎない親の愛情を受けてきたため、マイペースで素直。ただ。人付き合いが下手で人間関係オンチが多い」とのこと。 「同年代の人とけんかしたり、仲直りしたり、交渉したり…という経験が少ないのが一人っ子。きょうだいがいる人に比べると圧倒的に場数が足りないので、人付き合いが下手なのも仕方ありません。そのため“人との距離をいいあんばいに保つ”のも苦手。そっけない態度を取っているかと思ったら、いきなりぐんと近づいてくるので、『あの人、変わっているね』と言われがちなのです」 素直で人を疑わない性格は一人っ子ならでは。好きならば自分からどんどんプッシュし、相手の愛情を疑うこともないのだとか。そして、自分が親に愛を与えてもらったように、彼に対して一心に愛情を注ぎます。 「ただ、人間関係において我慢をしてきた経験がないので、相手に飽きたときはバッサリ切り捨てます。相手の気持ちを測れないから『あなたには私よりもっといい人がいるはず』なんて社交辞令が言えず、『飽きたから別れたい』と取り付く島もないので、相手に恨まれることもしばしばあるようです。一方で、自分が振られても取り乱すことはなく、『仕方がない』と冷静に受け止め、すぐに次の恋を見つけることができるタイプでもあります」 結婚においても「自分が好きかどうか」で判断する人が多いのだとか。 「一人っ子は親との距離が近いため、基本的には長子と同様に『親が認めてくれる結婚をしたい』という思いを持っています。ただ、一人っ子の親は子どもの選択を尊重するため、結果的に誰からもブレーキをかけられることなく『自分が選んだ人と結婚する』ケースが多いですね」 いかがでしたか？一人っ子の彼と付き合っているという人は「だから彼はマイペースでつかみどころがないのか…」などと納得できたのでは？ 【取材協力】 五百田達成（いおたたつなり）さん 作家・心理カウンセラー。『不機嫌な長男・長女　無責任な末っ子たち』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）が15万部を超えるベストセラーに。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。そのほかの著書に『察しない男 説明しない女』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）など。 【データ出典】 ゼクシィユーザーアンケート 調査期間：2017/5/9〜5/26 有効回答数：189人（女性）