「NAKED」の概念とは? 鳥居洋介、新保勇樹による初のヌード写真展

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2017年08月15日 21:31  KAI-YOU.net

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「NAKED」の概念とは? 鳥居洋介、新保勇樹による初のヌード写真展
2人の写真家・鳥居洋介さんと新保勇樹さんによるヌード写真をテーマにした二人展「NAKED」が東京・KATA(LIQUIDROOM2階)にて、2017年9月15日(金)から9月24日(日)にかけて開催される。

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なお、入場は無料。

接点のないモデルのヌードを美しく


鳥居洋介さんは1979年生まれ愛知県出身の写真家。国内外問わず数多くのアーティストのポートレート撮影を中心に幅広い媒体で活動している。



2016年、ロンドンを拠点に活動する日本人4人組サイケデリックロックバンド・BO NINGENのUKでの日常生活やツアーに密着した写真集「BO」を発表。

「NAKED」では、自らと接点のない一般女性をモデルに起用した。モデルができるだけカメラの存在を気にせず撮影ができる特殊なセットの中、コミュニケーションも最小限に静かにシャッターを切った。

ヌードのポートレートでありながら、物理的かつ心理的な距離感を活かした独特のやわらかい美しさと、どこか手の届かないものへの眼差しが写りこんだ作品に仕上がっている。

裸の女性がいない「ヌード作品」


新保勇樹さんは、1980年年生まれ新潟県出身の写真家。著名な写真家・百々新さんや野村浩司さんに師事したのち、2005年にフリーランスフォトグラファーとして独立。



数多くのミュージシャンのCDジャケットやアーティスト写真を手掛けながら、自身の作品制作にもいそしみ精力的に個展も開催している。

2016年にはロックバンドとの旅をまとめた初写真集『Tenacity Blues Diary』を出版。スタンダードでありながら新しい潮流の写真集として注目を集めた。

「NAKED」では日常の中で女性との時間が切りとられている。だが、今回のためにセレクトされた作品の中に、裸の女性はいない。

新保さんは、そんな写真たちを目の前に「これらは、自分自身がヌードになってしまった瞬間」と言う。

その作品はモノクロの世界に、被写体との間にある生っぽさや艶っぽさ、どこか刹那な空気感、なんとも言えない男女の温度まで凝縮されている。

二人展「NAKED」は、言うならばヌード写真の因数分解。どちらか一人の作品では完結せず、二人の作品をどちらも味わってはじめて魅力を感じることができる。

鳥居洋介さんと新保勇樹さんによる両極端で立体的なヌードの概念を、二人展「NAKED」に足を運んで体感してみてはいかがだろうか。

©Yosuke Torii ©shimboyuki
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