「シェンムーIII」Deep Silverと提携　改めて2018年下半期に発売延期と発表

未完の伝説的アクションRPG「シェンムー」シリーズの新作となる『シェンムーIII』が、ゲーム流通を手がける大手・Deep Silverとのグローバル・パブリッシング契約を締結したことを発表した。

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すでにディレクターの鈴木裕さんが発表していた通り、発売は2018年下半期となることが改めて発表された。

大作RPG『シェンムー』、19年の時を経て新作をリリース

1999年、ドリームキャスト専用のゲームとしてリリースされた第1作目『シェンムー一章 横須賀』は、街並みや天候の変化といった世界観のつくり込みや、登場キャラクターがゲームの中で実際に生活しているような演出で、今で言うオープンワールド的なゲームの先駆けとして脚光を浴びた。

2001年には続編『シェンムーII』の発売、映画『シェンムー The Movie』の劇場公開が続いたもののその後続編は制作されず、タイトルとしては未完のまま沈黙を守っていた。

しかし、多くのプレイヤーに爪痕を残し、根強い人気を誇るタイトルだったため、世界中のファンから続編の制作が望まれていた。

そして、待望の新作となる『シェンムーIII』が2015年、ついにPC/PlayStation 4向けタイトルとして発表されることとなった。

資金調達に成功するも、リリースは1年延期へ

発表と同時に、同時にクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援金の募集を開始。

当然、瞬く間に支援金が集まり、最終的にKickstarterのゲームカテゴリにおいて史上最高額となる約633万ドル（約7億8千万円）という金額を集めた。

しかし、当初リリース予定だとされた2017年12月については、満足したものをユーザーに届けられないとして、発売を2018年下半期に延期することがこの6月に発表されたばかり。

『シェンムーIII』の流通を担当することが明かされたドイツを拠点にする大手パブリッシャー・Deep Silverも、契約発表と同時に改めて2018年下半期の発売を明言した。

当時、悲哀に満ちたストーリーと斬新なゲームシステム、エキゾチックな世界観に魅了されたプレイヤーは、もう18年待っている。開発者・プレイヤーが共に満足のいくリリースになるのであれば、残り1年待つことなど意にも解さないだろう。

なお、ドイツ・ケルンにて現地時間の8月22日から開催される「gamescom2017」では、ディレクターの鈴木裕さん本人が参加。ファンと直接交流するとしている。