棒つきキャンディの代名詞といえば、チュッパチャプス。子どもの頃、口にくわえながら遊んだ思い出、誰しもひとつぐらいあるのではないでしょうか。そのチュッパチャプスが、今年、めでたく50周年を迎えることに。日本発売は1977年なので、30周年を迎えたばかりですが、30円という手ごろな値段(現在は42円)と豊富なフレイバーで、これまで多くの子どもたちを虜にしてきました。
チュッパチャプス50周年のホイールディスプレイ |
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チュッパチャプス誕生の地は、1958年のスペイン・バルセロナ。手を汚さないように「キャンディをフォークで食べるような」イメージで、考案者のエンリケ・ベルナートは、画期的なキャンディを生み出したのです。発売当初、チュッパチャプスは「チャプス」という名前でしたが、「チュッパ! チュッパ! チュッパ! チュッパチャプス!(なめろ!なめろ!なめろ!チャプスをなめろ!)」というフレーズがラジオCMで流れてから、現在の名前で呼ばれるようになりました。
バルセロナで誕生したチュッパチャプスだけあって、バルセロナとチュッパチャプスには強いつながりがあります。例えば、ロゴ。現在のキュートでカラフルな花のロゴは、カタルーニャ(バルセロナが州都)生まれの芸術家、サルバドール・ダリのデザインが原案となっています。ダリと言えば、シュルレアリスムの代表的な作家として知られていますが、私たちが何気なく食べていたキャンディに世界的芸術家のエッセンスが含まれていたなんて驚きですね。
チュッパチャプス ロゴデザインの変遷 |
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また、チュッパチャプスは、サッカーの一流クラブ、FCバルセロナとも関わりがあります。1988年から監督を務めていたヨハン・クライフ(元オランダ代表のストライカー)が、禁煙のためにチュッパチャプスをなめていたところ、その映像がテレビに映り、世界的に知れ渡るきっかけになったそう。チュッパチャプス社はそれ以来、FCバルセロナの公式スポンサーを務めています。カンプノウ(FCバルセロナのホームスタジアム)で巨大なチュッパチャプスを見かけるのはそのためです。
FCバルセロナ&レアル・マドリードのチュッパチャプス。写真「エイスケ・ブログ」 |
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チュッパチャプスは現在、世界170か国以上で様々なフレイバーが販売されています。中には、ガム入りのチュッパチャプスなどもあり、各国でニーズに沿った商品を開発・販売しているそうです。2008年1月には、禁煙サポートのための「チュッパチャプス・リラックス」という商品も登場しました。
50周年を迎えた今年は、チュッパチャプスに絡めたイベントなどを随時催していくそうなので、ファンにとってはたまらない1年になるに違いありません。(編集・執筆/mixiニューススタッフ)
チュッパチャプス 50周年記念動画より |
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2008年5月3日には、チュッパチャプスとファッションブランドのコラボレーションイベントが東京・渋谷で催される |
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■関連サイト
・チュッパチャプス公式サイト(日本語)
http://www.chupachups.jp/index.php
・チュッパチャプス 50周年記念動画(英語)
http://www.chupachups.com/en/
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