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小池百合子がハシゴを外した”民進党分裂”を1分で解説|やまもといちろうコラム

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2017年10月02日 13:00  デイリーニュースオンライン

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写真小池百合子がハシゴを外した”民進党分裂”を1分で解説|やまもといちろうコラム(写真はイメージです)
小池百合子がハシゴを外した”民進党分裂”を1分で解説|やまもといちろうコラム(写真はイメージです)

 民進党代表の前原誠司さん(55)が、東京都知事・小池百合子女史(65)率いる「希望の党」への合流を画策した件は、民進党の支持母体である労働組合の集合体「連合」の反対により頓挫する流れが鮮明になってきました。ここで大転回もあるかもしれませんが、おそらくはそのまま目論見は崩れ去るでしょう。

 震源地は東京ではなく「大阪」にあります。小池百合子女史は、全国政党でもある「日本維新の会」の代表も務める大阪府知事の松井一郎さん(53)らと「お互いの場所に候補者を立てない」という約束をしてしまいました。確かに、同じ選挙区に希望の党と日本維新の会が候補者を立ててしまうと票を食い合いますし、どちらかは確実に小選挙区で落選してしまいます。

 しかし、民進党には大阪11区にこの「連合」の組織内議員である元官房長官の平野博文さん(68)がいます。パナソニックの労組代表であり、民進党の大阪府連幹事長でもあります。民進党の最大の支持母体である連合の要職にある人を外して、小池百合子女史が勝手に松井一郎さんと野合してしまったため、民進党のすべての議員を希望の党に受け入れてほしいという前原誠司さんの要求はすでに通らなくなってしまいました。

 そうなると、民進党の発展と政権交代を目指す目論見は通らなくなりますので、この時点ですでに、前原さんが民進党の両院議員総会で満場一致で決まった希望の党への合流は話が違うことになります。恐らくは、時間もない中ですが希望の党との合流強行をあきらめるかどうかを一両日中に判断することになるでしょう。

 民進党は分裂を余儀なくされますが、保守系とリベラル系とで分かれることになれば、政治的な主義主張がはっきり分かれることになるため分かりやすくなって良い、という議論もあります。しかしながら、この流れでいくと保守系にはほとんど支持母体の連合はついていかず、民進党に支払われてきた政党交付金の行く先も不確実なものになります。民進党執行部も、これから民進党を出ていくかもしれない人に出馬に際しての供託金などの支払いをすることが妥当か悩むことになります。

 大混乱の元凶は、これらの議員の所属や公認をどうするのか詰め切らずに合流を決めてしまった前原誠司さんと小池百合子女史にあると言いたいところですが、実際にはそれまでの交渉の経緯として、民進党群馬県連の動きや、自由党・小沢一郎さん(75)と前原誠司さんの間での説得、さらには、維新の会を小池百合子女史に紐づけした竹中平蔵さん(66)といった「蠢く人たち」の合作であるという状況です。可哀想ですが、民進党の発展的解消のために希望の党への合流を果たし、小池百合子女史の人気と連合の組織選挙をバックに一気に政権交代を果たすという夢は「そもそもがガセネタ同然の実現不可能な構想だった」のが判明してしまい、潰えてしまいそうな勢いです。

 唯一、小池百合子女史への期待感が高い東京や南関東の各選挙区では、自民よりも希望の党への比例代表での投票傾向が高くなる情勢です。逆に言えば、小池百合子人気というのは全国区では全くなく、共産党などとの候補者調整を行って取れる議席よりも希望の党への合流のほうが少ないようであることが分かってきたため、これから短期間でどのように事態を収拾するのかは非常に大事なポイントになってきました。

 また、いままで小池百合子女史に協力的であったメディアも、小池女史の保守宣言、それも安保法制への賛成を踏み絵にしたリベラル派排除はいたく失望を呼び、ワイドショー人気でどうにかなってきた小池女史への追い風がピタッと止みかねません。

 週末までは「過半数も狙えると判断できるような希望の党の勢いが確認されれば、小池百合子女史は都知事を辞任して衆議院選挙に電撃出馬するのではないか」と目されていましたが、一転、たいした準備も支持もないということで、逆噴射に晒される流れになってきたのは興味深いところです。

 民進党が分裂するのは間違いのない情勢ですが、さてどのように推移するのか慎重に見ていきたいと思います。

著者プロフィール

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

やまもと氏がホストを務めるオンラインサロン/デイリーニュースオンライン presents 世の中のミカタ総研

このニュースに関するつぶやき

  • 「積極的投票棄権」とかいってるひとたちの「意図」を実現する。つまり政権与党に消極的抗議をするのなら、日本共産党に「死に票」を投じるのが最適の方法だ。
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  • 東京では人気あっても地方では小池さんの人気は感じません。
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