ピンクの魔法 ――ピンクのものを身につけるとちょっと気分がアガル!?

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2017年10月04日 10:33  MAMApicks

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ここ数日、「だいぶ涼しくなったな、この時期は着るものが困るなー」と、毎年恒例の通算何度目か分からないことを考えながら、ファッション系のウェブサイトをボーっと眺めていた。

テレビをザッピングする感覚で、まさに「目が泳ぐ」状態であちこちのページを移動していると、ピンクのアイテムで埋め尽くされた特集が目に飛び込んできた。

一流ブランドからアンティークまで、おもちゃ箱をひっくり返したように溢れだすピンク色のアイテムに見入りながら、「このセーター可愛いなあ、こんなトーンのピンクは着たことないかも、着てみたいなあ」と妄想に耽ったあと、ふと自分の姿に目をやると、白いシャツとカーキのズボンだ。

「今の私、ピンクが足りてない……!」

思い立って衣装ケースから濃いピンクのズボンを取り出して履き替え、洗面所に立ち、ピンクのチークと口紅を塗った。

普段家にいるときにはつけないピアスもピンク色のものを選んでつけた。マニキュアは前日に塗ったところだったので、ピンクには替えられなかったけど、全身におけるピンク率が急激に上がったところで、すごく気分が高揚していることに気付いた。

「何だこんな簡単なことで気分ってめちゃくちゃアガるんだな……!!!」

物心ついたときからピンクが好きだ。洋服もバッグも靴も小物も化粧品も、ピンクのものをたくさん身に付けてきたし、友人と待ち合わせする際にも、「電話かけなくてもピンク着てるからすぐ分かったわ」と目印のように気づかれることも多かった。

それにも関わらず、ここ数年ピンクを着ることが減った。誰かに何かを言われたわけでも、明確な理由があったわけでもない。

主役は娘だから、私は黒子に徹して……と思ったような気もするし、違う気もするけど、最近の私はついグレーとかネイビーを手に取るようになった。ひとつ言えるとしたら汚れても気にならないということだろうか。

洋服は地味になってもメイクはちゃんとすればいいじゃない、とも思っていたのだが、加齢なのか、疲れなのか、産前はめっぽう丈夫だった肌がこのところやたらと敏感になってきて、毎日フルメイクをするのがしんどいな、と感じるようになってしまった。

幸い、毎日外に出る仕事でもないから、家にいるときは石鹸で落とせるBBクリームを塗って眉毛だけ描いておけばいいか、と手抜きに拍車がかかり出すと、もちろんチークなんて塗らないし、家でひっきりなしにお茶や飲み物を飲んでいるのもあって、口紅を塗る意味も大してない。

夕方に近づくと顔に疲れが出だしてどんよりして見えるけど、どうせこの後お迎えだけだから、と思うと化粧直しももちろんしない。

そんな無彩色の表情を見慣れきっていたタイミングで、急に加熱したピンクに囲まれたい欲。回数は減ったとはいえ、週に2回くらいはメイクするので、チークや口紅が顔色をよく見せるのに欠かせないことは分かっていたけど、「何もない日でもチークつけるの気分いいな!!」と浮き足立ってしまった。

そして、ピンク色のものを身に付けていると娘からのウケがいいのだ。
マニキュアを塗るとすぐに反応してくれるが、「つぎはピンクにしてー」とよくリクエストされるし、どの口紅を塗ろうかと選んでいると「ピンクがいいよ」と薦めてくれる。

先日、保育園のママ友たちと飲み会をしたときに、「うちの子に、『ママはどうしてほっぺにいろがないの? 〇〇ちゃんのママのほっぺはピンクだけど』って言われたの!」と話しているママがいて、一同ワハハと笑いながらビールをあおっていたのだが、子どもはママがどんなお化粧をして、どんなものを身に付けているかをよく見ているし、よその子にも意外と見られている。

ついでと言ってはなんだが、ピンクのアイテムは保育士さんからの反応もいい。

もちろん「おしゃれをする=ピンク」ではないし、女性にはピンク、という安直な向きには「バイアス……?」と思ってしまう。

身に付けるものは他人の目やウケも多少は意識するけど、結局自分が心地よくいられるものが一番だから、ピンクである必要はなくて、赤でも青でもいい、気分がアガるという点では光りモノなんかもいいんじゃないかと思う。

ただ、ピンクのものを身に付けるとちょっと楽しくなるから、疲れているときや気分が沈んでいるときには気分転換にもなっていいんじゃないの、と日常のマンネリ打開にも割とオススメだ。

女性ホルモンの分泌を促すという説の妥当性まではよく分からないが、確かに顔うつりはいいので、元気に明るく見える。

ママになってもおしゃれする心を忘れずに、いつも綺麗に!と強要されるのは若干つらくなってきたが、顔色がよく見えるにこしたことはないし、娘も喜んでくれるのだったら、当分はこのピンクの波に乗っておこうかという感じだ。

今まであまりピンクに馴染みがなくて、なかなか手を出せない……という場合は、ピンク色のパッケージのお菓子を食べるでもよし、塗り絵をピンクで塗るでもよし、ピンクの折り紙で何か作ってカバンに入れておくでも良さそう。

長く平坦に感じる子育てに、ピンクがもたらす作用が何かしらある気がするのだ。

真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。

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