NHK記者の休日労働「2か月で合計100時間超え」が74人…2016年の実態調査

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2017年10月07日 11:22  弁護士ドットコム

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NHKで記者をしていた佐戸未和さん(当時31歳)が2013年7月、うっ血性心不全で亡くなった。長時間労働による過労死だった。渋谷労働基準監督署は14年5月に労災認定しており、NHKが10月4日に発表した。


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NHK記者の勤務は、どういった状況だったのか。NHKが局内で2016年10月〜2017年1月の4か月を対象に行った全国の記者の休日勤務データの社内調査結果をまとめた内部文書(2017年3月31日付)を入手した。


調査結果によると、休日勤務が2か月合計100時間を超えた記者は74人(95件)いた。このうち4人は、2か月合計100時間を超える回数が偶数月で起算して2回あった。また1か月で100時間を超える勤務も2件あった。36協定違反で法令違反となる2か月合計200時間超えの勤務はなかったという。


弁護士ドットコムニュース編集部がNHKに記者の人数について問い合わせたところ、約1200人との回答を得られた。調査の母数と必ずしも一致しない可能性があるが、仮に1200人を分母とすると、休日勤務が2か月合計100時間を超えた記者の割合は、単純計算で全体の6.2%ということになる。


NHKは今年4月から、専門業務型裁量労働制の導入などの働き方改革を進めており、内部文書では、「業務内容や休日出勤の状況を把握したうえでこうした勤務になっていたのか、勤務管理者は改めて勤務管理のあり方を確認してください」と注意を呼びかけている。


(弁護士ドットコムニュース)


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