「がまん」は人間関係にとっても害! 素直に「言ってみる」ことのチカラとは

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2017年10月31日 20:33  新刊JP

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「がまん」は人間関係にとっても害! 素直に「言ってみる」ことのチカラとは
何事にもがまんせず、自分らしくいられるのなら、生きるのがもっと楽になるかもしれない。
しかし、多くの人は周囲に合わせて気を遣い、空気を読んで行動している。真面目な人ほど、自分の気持ちを抑えてがまんしてしまうものだ。

過剰ながまんは心身に悪影響を及ぼす恐れもある。
そうならないためのコミュニケーションが「アサーション」という方法だ。

『がまんをやめる勇気』(海竜社刊)は、臨床心理士であり、日本におけるアサーショントレーニングの第一人者である平木典子氏が、日本人の気質である「がまん」してしまう現状を具体的に取り上げながら、その構造を解明し、どのようにアサーションを試みるかを解説した一冊。では、「アサーション」とは一体どんな方法なのか?

■「自分の気持ちと相手の気持ちは違う」ことを知る

「アサーション」とは、日頃の人間関係において「自分の言いたいことを大切にして表現する」と同時に「相手が伝えたいことも大切にして理解しようとする」コミュニケーションのこと。

自分をがまんさせていたものの正体を知り、自分はどうしたいのかを理解した上で、人間関係と向き合うことが必要になる。
がまんしてしまう人の多くは、自分が言いたいことより、相手の反応を気にしてしまいがちだ。これは裏を返すと、相手が自分と同意しない場合、相手と自分の嫌な気持ちを先読みして、何も言えなくなってしまっている状態ともいえる。

期待通りに物事が進めばいいが、予想外のことが起きると戸惑い、苛立ってしまう。こうした気持ちの背後には、「思い通りにならないとき、苛立つのは当然」「苛立ちは、相手の言動から起きる」という思い込みがあると著者は指摘する。

しかし、実際にみな、自分と同じように考えているわけではない。だから、普段から「人は互いに同じように考えているとは限らない」「不一致はあり得る」と考えておくことが大切になる。
コミュニケーションは、互いに「言ってみる」こと。そして、「言って、互いにその経過を見る」ことだ。がまんせずに言うことが、重要なのだ。



自分もこう思うから、相手もそう思うだろう。こういった想像をするのは、多くの人が頭の中でしているはずだ。ただ、自分の価値観で周りも動いているということはない。がまんせずに、思っていることを素直に「言ってみる」ことから、より深いコミュニケーションへと発展することもあるだろう。

こういった些細な自己表現を見直すことで、コミュニケーションもよりうまくいくようになるはずだ。

(新刊JP編集部)

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